「撮らなきゃとは思ってたんですよ。でも、ずっとやってなかったんです。」
仁田さんは、フリーランスとして活動しながら、何年もプロフィール写真を撮らずにいた。SNSも苦手で、顔出しもしていなかった。
必要かな、という気持ちはあった。でも動けなかった。
そこから撮影に踏み切ったのは、ある「一押し」がきっかけだった。
「いつかやらなきゃ」が「今やろう」に変わった瞬間
もともとプロフィール写真に対して、まったく無関心だったわけじゃない。SNSが得意な同業者が、プロに撮ってもらった写真を使っているのは知っていた。
でも、
「自分にはまあ、いずれはでいいかな。そんな程度で思ってたんですけど。」 —— 仁田さん
プロフィール資料に使う写真も、いつかどこかで撮った写真を使い回して使っていた。
「まあこれで十分かな」という感覚のまま、何年かが過ぎていった。
転機になったのは、参加していた交流会での出会いだった。
同じコミュニティの中に、カメラマン(サイト運営者:鈴木)として活動している方がいることを知り、「ああ、こういうところに頼めばいいんだ」と初めてわかった。
それでも、すぐに予約するまでは至らなかったと言う。
鈴木 :じゃあ、同じテーブルになったのが最後の一押しだったという感じですかね。
仁田さん:そうですね、最後の一プッシュみたいな感じかもしれないです。
うっすら思い続けていた「いつかやりたい」が、ようやく動き出した瞬間だった。
他のカメラマンと比較したかというと、していなかった
依頼にあたって、他のカメラマンを探したり比較したりはしなかったという。
「一期一会というか、この出会いで仕事を依頼したのは初めてで。この金額帯だったら、ちょっと気軽に行けるかなという感覚もありましたし、ちょうどいいタイミングで誘っていただいたかなっていう感じで。」 —— 仁田さん
タイミングと、価格帯と、ご縁。その3つが重なったから、動いた。

依頼前の不安は「写真をちゃんと使いこなせるか」だった
撮影前に不安だったことを聞くと、意外な答えが返ってきた。
「撮っていただいたとして、それを生かすのが私なので。後手後手になってる自分が、ちゃんと効率よく使えるのかなっていう。一年後とか二年後にならないようにしなきゃって感じで。」 —— 仁田さん
撮影そのものへの不安じゃなくて、「撮ってもらった後、ちゃんと生かせるかどうか」が心配だったと言う。ホームページのリニューアルも考えていて、写真は「素材として揃えておきたいもの」という感覚があった。
鈴木:2026年はステップアップの年みたいな感じですかね。
仁田さん:そうですね、いろんなことをブラッシュアップしなきゃなと思っていて、その一つという感覚で。
焦りじゃなく、今年を整えていく年にしようという気持ちから、今回の撮影があった。
当日、子どもに「え、どうしたの」と言われた
撮影当日は、メイクから始まった。
「全然準備が足りなくて、服もどれがいいか、コンタクトもまだ発注してなくてメガネか裸眼かも決まってなくて。」 —— 仁田さん
準備が整っていなかった分、不安もあった。でも、メイクをしてもらいながら話が弾んで、気づいたらテンションが上がっていた。ヘアも巻いてもらい、仕上がりに「良かったです」と感じながら撮影へ。
撮影は楽しかったと、はっきり言ってくれた。
「普段しない感じというか、非日常感がありましたね。」 —— 仁田さん
帰宅すると、子どもに「え、なんかあったの?」とびっくりされた。学童のお迎えに行ったら、先生にも驚かれたと笑いながら話してくれた。
鈴木:自分以外のお子さんや旦那さんのリアクションって、ある意味一番うれしいかもしれないですよね。
仁田さん:この日だけ、でしたけど(笑)。
「毛先まで解像度が高い」写真の仕上がり
実際に写真を受け取って、どう感じたか。
「全然綺麗に撮っていただいてる感じがして。毛先の方まですごく解像度が高くて、さすがプロの方に撮っていただいた感じっていう。」 —— 仁田さん
自分の体型のことばかり目に行ってしまう、とちょっと笑いながら話してくれたが、写真の仕上がりへの満足感はしっかり伝わってきた。
一方で、背景についての率直な感想も教えてくれた。
頼んでよかったと思ったのは、写真より「話せたこと」
撮影を頼んでよかったと感じたポイントを聞くと、仁田さんはこんなふうに答えた。
「彩乃さんがすごい聞き上手な方で、共通点とか話しながらあったなぁと思って。フリーランスだったり、女性だったり、仕事の仕方みたいなところで話せたのが良かったなと思いました。」 —— 仁田さん
撮影の仕上がりだけじゃなく、そこにある会話や空気感が記憶に残っているようだった。「人柄で仕事が繋がっていく方なんだなというのも思いました」とも話してくれた。
実際、富士市に知人がいると話したところから会話が広がり、撮影後にはその知人へのご紹介につながったという。写真撮影の場が、そのまま人とのつながりになっていた。
「こういうサービス、フリーランスにこそ広まってほしい」
最後に、どんな人に勧めたいかを聞いた。
「私みたいな人ですかね。個人事業主とかフリーランスで、プロフィール写真を撮ってない人って全然いっぱいいると思うんですよ。ホームページもないし、別にそれでも仕事あるし、っていう人に。必要かなと思いながら何年も動けなかった私が言うのもなんですけど、そういうプッシュがあるとやってない人もやるっていうのが、常識になるのかなと思いました。」 —— 仁田さん
撮影が当たり前になりつつある例として、最近の民泊業界やウェブ系の会社の話も教えてくれた。入社したら写真を撮る、それが当たり前になってきている現場を、実感として知っていた。
鈴木 :ライヤーもウェブサイトも、それなりにお金かかるのに、そこに使う写真だけをケチるのはもったいないですよね。
仁田さん:そう、法律事務所さんとかで、メンバー紹介のページで同じ背景で全員撮ってるみたいなのを見ると、ああいう使い方もありだなって思いますよね。
次回の撮影も、もう考えている
再依頼について聞くと、迷わず答えてくれた。
「次回を何にするかって感じで、すでに考えてはいて。
民泊の施設の写真とか、ゲストが笑ってる写真とか、本物の人が写ってる写真を頼みたいなと思ってます。」 —— 仁田さん
プロフィール写真だけじゃなく、仕事で使える写真を整えていくイメージがすでにある。
「カメラマンさんも、やっぱり人柄だったり頼みやすさかなと。
リピートになると思うので。なんかの時にはお願いしたいと思います。」 —— 仁田さん
大石彩乃さんを一言で表すと?
インタビューの最後に、こんな質問をした。
鈴木:大石彩乃さんを、一言で表すとどんなカメラマンですか?
仁田さん:人柄、ですかね。お人柄って感じがしました。
技術への言葉じゃなく、最初に出てきたのは「人柄」という言葉だった。
鈴木:人柄で信頼を勝ち得て、そして依頼者の人柄を写真に残すカメラマン、みたいな感じですかね。
仁田さん: そうですね、引き出していただいて、とても。ありがとうございました。
撮影を「いつかやりたい」と思いながら、何年も動けなかった仁田さん。最後の一押しがあって、ようやく動いた。
そして帰宅した日、子どもに「なんかあったの?」と言わせた。
それが今回の撮影の、一番の答えかもしれない。

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