「集客って、どうすればいいんですか?」
カメラを仕事にしようとしたとき、最初にぶつかるのがこの問いだ。
真岡そらさんは、起業家・経営者専門のカメラマンとして8年。
月3〜4件、単価17万円という受注を今も安定して続けている。
「爆発的に伸びた」という時期はない、と真岡さんは言う。
でも気づけば、仕事は途切れなく続いている。
交流会、SNS、紹介——この3つを地道に組み合わせてきた8年間の話を聞いた。
PROFILE
真岡 そら(まおか そら)
起業家・経営者専門の写真家。カメラ歴50年以上。起業歴8年。
「あなたのストーリーや想いを撮影する」をコンセプトに、主に起業家・経営者向けのブランディングフォトを提供。
2022年Instagram「あじさいまつり」優秀賞。2024年新印展・優秀文化賞受賞。
真岡さんの集客を整理すると、3つの軸がある
インタビューで集客の話を聞いてみると、施策は大きく3つに整理できた。
3つの集客軸
- ①
交流会でのプレゼン|最も集客効果が高かった - ②
SNS(Instagram・Facebook)|ポートフォリオ&信頼の裏付けとして - ③
クライアントによるメンション投稿|紹介連鎖を仕組み化
どれか一つに頼るのではなく、3つが連動している。
それぞれ順番に聞いていった。
集客で一番効果があったのは、交流会でのプレゼンだった
集客の話になったとき、真岡さんが最初に名前を挙げたのが交流会だった。
鈴木:
仕事が増えた転機はどんなことがありましたか?
真岡そらさん:
幸いなことに、すごくガーっと伸びたというよりも、安定的にスーっとなだらかな上を目指すみたいな感じで今来ているんですけど、そんな中でも転機といえばやっぱり交流会っていうところにどんどん自分を出していったっていうところですかね。そこでプレゼンとかさせてもらえるんですよ。私は自分の思いっていうのがすごく強いので、そこに共感してくださる方が、リアルでお願いしたいってその場で言ってくださるような状況があって、そこからちょっと増えていったかなっていうところですね。
爆発的に増えたわけじゃない。でも交流会でプレゼンをするようになってから、仕事が安定し始めた。
ポイントは、プレゼンで「技術」じゃなく「想い」を語ること。
「私はあなたのストーリーや想いを写真にする、という仕事をしています。自分の強みは、想いがすごく強いこと。その想いに共感してくださった方が、その場でお願いしたいと言ってくださる。」
— 真岡そら
技術や実績を並べるプレゼンじゃない。
「なぜ自分はこの仕事をしているのか」——その想いを言葉にすると、聞いている人の何かが動く。
真岡さんはそれを、交流会で繰り返し体感してきた。
今参加している交流会は3つ
| 交流会名 | 選んだ理由 |
|---|---|
| ニーズマッチ | 負荷が低くビジネスモードの人と繋がれる。3年以上前から参加、2026年4月に再開 |
| 女性起業家応援交流会 | ゼロイチ段階の起業家が多く、撮影ニーズが高い層と出会いやすい |
| パワーフラワー(女性講師交流会) | 講師業も視野に入れた関係構築の場。撮影依頼にもつながりやすい |
真岡さんが交流会を選ぶ基準がある。「楽しんで続けられるか」だ。
「毎週強制参加が必要な交流会は、私には負荷が高すぎる」と真岡さんは言う。
義務感で参加し続けても、想いは伝わらない。
自分が楽しめる場を選ぶことが、長く続けられる秘訣だ。
SNSは「直接集客」じゃなく「信頼の裏付け」として使っている
鈴木:
SNSはどう活用されていましたか?
真岡そらさん:
まだ迷ってらっしゃる方はInstagramとFacebookのところで繋がらせていただいて、幸いなことに私たちって有形商品なので、すぐに目に見えて出るじゃないですか。これなんだって出るので、背中を押しやすいんですよね。だからあれこれ手を出さずに、FacebookとInstagramに私は注力してどんどん作品を出していったっていうところですかね。
SNSから直接受注できているかというと、ほとんどない——と真岡さんは率直に言う。
でも、SNSをやめないのには理由がある。
交流会で興味を持ってくれた人は、帰宅後にInstagramやFacebookを確認する。
そこで「こんな写真が撮れるんだ」と確信が持てたとき、問い合わせに変わる。
SNSは、迷っている人の背中を押す場所だ。
真岡さんが意識していることは3つある。
- 作品を定期的に投稿し続ける(頻度より継続)
- 「何を撮るカメラマンか」がプロフィールで一目でわかる状態にする
- InstagramとFacebookの2媒体に絞り、あれこれ手を出さない
フォロワー数を増やすのが目的じゃない。
問い合わせが来たとき、見てもらえるポートフォリオが整っているかどうかが大事だ。
「誰に撮ってもらったの?」が次の仕事になる仕組み
真岡さんの集客で、もう一本の太い柱になっているのが紹介だ。
鈴木:
紹介についてもう少し詳しく教えてもらえますか?
真岡そらさん:
クライアントさんが「撮ってもらいました。真岡そらさんに」と発信してくれる。それを見た方が、紹介したい人がいるんだけど、と繋がっていく。この流れが、今の仕事の大きな柱になっています。
撮影後、真岡さんはクライアントにお願いをする。
「SNSに投稿するとき、私のアカウントをメンションしてください」と。
クライアントが写真を投稿して、フォロワーが「この写真、誰に撮ってもらったの?」と聞く。
そこから真岡さんの名前が広がっていく——この連鎖が、最も自然で成約率の高い集客になっている。
なぜここまで紹介が生まれやすいのか。
真岡さんの撮影は、写真を届けるだけじゃなく、撮影体験そのものが感動的なことが多い。
「笑ってください」と言わないのに自然な表情が出る。撮影後に涙を流すクライアントもいる。
その「体験」をSNSでシェアしたくなる。それが次の仕事につながっていく。
POINT
紹介されやすいカメラマンになるには、技術だけじゃなく「体験の質」を高めること。
紹介に頼りすぎると危ない、という自覚もある
紹介による集客は質が高い。でも、波があることが課題だ。
鈴木:
集客で今後の課題はありますか?
真岡そらさん:
試行錯誤はずっと続くんだろうなと思っています。一つに偏るとリスクになる。撮影ジャンルと同じで、集客チャンネルもバランスよく複数持つことが大切だと気づきました。
紹介がコンスタントに来れば理想的だけど、依存しすぎると危険——真岡さんもそこは認識している。
今は定期的なセミナー開催やコラボ企画も試みながら、集客チャンネルを複数持つことを意識している。
「爆発」より「継続」が、集客の本質だった
真岡さんの集客には、一つ共通していることがある。
どの施策も「人との関係性」を起点にしているということだ。
この記事のまとめ
- ▶
交流会でプレゼン機会を得て、「技術」じゃなく「想い」への共感から即決につなげる - ▶
SNSは直接集客ではなく「信頼の裏付け」として。2媒体に絞って継続する - ▶
クライアントにメンション投稿をお願いして、紹介連鎖を自然に生む - ▶
集客チャンネルは複数持つこと。一つに依存するとリスクになる
爆発的に増やすんじゃなく、一人ひとりと丁寧に向き合い続けた先に、仕事が増えていった。
それが真岡さんの集客の話を聞いて、一番伝わってきたことだった。
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