今回は、女性カメラマンとして活動している大石あやのさんにインタビューを行いました。
あやのさんはもともとヘアメイクのプロとして活躍しており、現在は美容室の一角にある個室スペースでまつ毛エクステの施術をしながら、撮影スタジオでの着物ヘアメイクと、フリーカメラマンとしての活動を同時にこなしています。
撮影ジャンルは着物撮影・プロフィール撮影・イベント撮影が中心。地域の交流会では150人規模のイベント撮影も経験し、インスタグラムや人脈を活かした集客で着実に案件を増やしています。
「ヘアメイクからカメラマンへ」という異色の経歴を持つあやのさん。この記事では、
- ヘアメイクのプロがカメラマンを目指したきっかけ
- 一人で撮影に臨む時の緊張と壁の乗り越え方
- 副業カメラマンとしての収入のリアル
- 交流会×インスタグラムの集客スタイル
- 初心者へのアドバイスと使用機材
などについて詳しくお話を伺いました。
美容・ファッション系の仕事をしながら副業カメラマンを目指したい方、女性カメラマンとして活動したい方にとって、リアルなヒントが詰まった内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。
カメラマンになったきっかけ
カメラマンを目指すきっかけは人それぞれですが、あやのさんの場合はヘアメイクというプロの仕事が出発点でした。美容の仕事に携わっているからこそ、「綺麗になった姿をもっとうまく写真に残してあげたい」という気持ちが自然と芽生えていったと言います。
ヘアメイクとカメラマンは、一見別々の職業に見えますが、実は深いところで繋がっています。ヘアメイクは「人を美しく変える」仕事であり、カメラマンは「その美しさを写真として残す」仕事です。被写体をどう見せるか、光の使い方、表情の引き出し方——どちらの仕事にも共通するセンスが求められます。
あやのさんは、ヘアメイクの現場でカメラマンの仕事を間近に見ながら、徐々に「自分でも撮ってみたい」という思いを温めていきました。
鈴木:
まずはカメラマンになったきっかけを教えてください。あやのさん:
もともとヘアメイクで仕事をしていたので、その後綺麗になった姿を自分でも撮ってみたいと思ったのがきっかけですね。周りにカメラマンの方がたくさんいたので、撮影を見せてもらう機会もたくさんあって、「私でもちょっと撮ってみたい」って思うようになりました。結構長い間そう思いながら趣味でも続けていたんですけど、本格的にやっていこうと決めて、鈴木先生にお願いしました。鈴木:
ヘアメイクの仕事をしていたからこそ、「綺麗になった姿を写真に残してあげたい」という気持ちが生まれたんですね。あやのさん:
そうですね。ヘアメイクをした後の仕上がりってすごく大切で、その瞬間をちゃんと形に残せるカメラマンになりたいという思いがずっとありました。
ヘアメイクの現場でカメラマンを身近に感じ続けてきたあやのさん。「いつかやってみたい」という気持ちを趣味で継続しながら、プロとして本格的に動き出すまでの時間が、今の撮影スタイルの土台になっています。
美容業界で働きながらカメラマンを目指す方は少なくありません。ヘアメイクやネイル、エステなど美容系の仕事をしている方が、「被写体をより魅力的に見せる」という共通感覚を活かしてカメラマンにシフトするケースは、副業カメラマンの中でも注目される働き方のひとつです。
最初の壁
カメラマンとしての活動を始めると、多くの人が最初の壁にぶつかります。技術的な問題、集客の難しさ、お客様対応——さまざまな課題がある中で、あやのさんが最初に感じた壁はシンプルかつ本質的なものでした。それは、「一人で撮影に臨む」という責任感とプレッシャーです。
練習の場では講師や仲間がいるため、わからないことはすぐ聞けますし、多少のミスもフォローしてもらえます。しかし実際の仕事では、お客様の前に立つのは自分一人です。撮影の成否はすべて自分の判断にかかっており、失敗が許されないプレッシャーがのしかかってきます。
あやのさんはこの「一人で臨む孤独感と責任感」を、最初の大きな壁として挙げてくれました。
鈴木:
カメラマンとして活動する中で、最初にぶつかった壁はありましたか?あやのさん:
練習の時やみんなで撮っている時、先生がいる時は撮れるんですが、やっぱり一人だと自分しかいないっていう緊張感というか責任感というか。「ちゃんと撮らなきゃ」っていうプレッシャーが、結構大きかったですね。鈴木:
グループで撮影している時はまだよかったけど、一人になった途端に「本当に大丈夫かな」という不安が出てきた、ということですね。あやのさん:
そうなんです。仲間や先生がいる安心感って、いざなくなってみると改めて大きかったんだなと気づきました。
この「一人になった時の不安」は、副業カメラマンに限らず、多くのカメラマンが初期に経験することです。趣味の撮影と仕事の撮影の最大の違いは、「責任の所在が自分だけにある」という点にあります。
お客様にとって七五三や記念撮影は一生に一度の特別な場面です。その場に立ち会うカメラマンとして「失敗できない」と感じるのは、むしろ真剣に取り組んでいる証拠とも言えます。この緊張感を乗り越えることが、プロとして成長するための重要なステップになります。
壁の乗り越え方
「一人で撮影に臨む時のプレッシャー」という壁を、あやのさんはどのように乗り越えたのでしょうか。答えはシンプルでした。「数をこなすこと」です。
不安を感じながらも行動し続けることで、経験値が積み上がり、自信へと変わっていく——これはどんな仕事にも共通する成長の法則ですが、カメラマンという仕事においては特に重要です。撮影の現場は、教科書やマニュアルだけでは学べない要素が多く、実際にシャッターを切り続けることで初めて身につくスキルがたくさんあります。
鈴木:
その壁はどのように乗り越えていきましたか?あやのさん:
やっぱり数を撮ったっていうところですかね。不安を不安のままにしておかず、とにかく現場に出て撮り続けました。鈴木:
不安なままでも行動し続けたっていうことですね。それはすごく大事なことで、経験を積むことでしか解決できない問題って多いですよね。あやのさん:
そうですね。撮れば撮るほど「あ、これでいいんだ」「こうすればうまくいく」っていう感覚が少しずつわかってきた感じがします。
「数をこなす」という言葉は単純に聞こえますが、実践するには相当な意志の強さが必要です。不安があっても現場に出続けたあやのさんの姿勢は、副業カメラマンを目指す方への大きなヒントになります。
副業カメラマンとして活動するうえで、経験を積む具体的な方法としては以下のような選択肢があります。
- ポータルサイト経由で小さな案件から受ける:くらしのマーケットなどを活用して、まず撮影本数を増やす
- 地域の交流会やイベントに参加する:あやのさんのように、交流会での撮影機会を積極的に活用する
- 知人・友人の撮影を引き受ける:最初は低単価でも、経験を積むことを優先する時期も大切
- 撮影実習・ワークショップに参加する:講師や仲間からフィードバックをもらいながら技術を磨く
完璧な状態を待って動き出すより、まず現場に出てみること。あやのさんの壁の乗り越え方は、この本質を教えてくれています。
収入のリアル
副業カメラマンとして活動するうえで、多くの方が気になるのが「実際どれくらい稼げるのか」という収入のリアルです。あやのさんは現在、まつ毛エクステの仕事と着物ヘアメイクの仕事をしながら、カメラマンとしても案件をこなしています。
カメラマン収入は、活動初期から安定して稼げるわけではありません。季節によって繁閑の差があり、秋の七五三シーズンや春の入学・卒業シーズンは依頼が集中する一方、1月・2月などの閑散期は案件が少なくなりがちです。これは多くの副業カメラマンに共通する特徴です。
鈴木:
現在、カメラマンとしての収入はどれくらいですか?あやのさん:
月によってけっこう差があって、イベントがあった月はわりかしあったんですけど、閑散期は少なめな感じです。先月(撮影イベントがあった月)は6万円ほどになりました。鈴木:
月6万円ベースで、繁忙期にさらに上乗せされていく感じですね。年間を通すと100万〜130万円ほどになってくるイメージでしょうか。これから七五三などの繁忙期に向けて、さらに依頼が増えていくと思います。あやのさん:
そうですね。仕事の取り方もだいぶわかってきたので、これからもっと増やしていけるように動いていきたいです。
あやのさんのケースのように、副業カメラマンとしてのスタート期は月数万円〜10万円程度の収入から始まるのが一般的です。しかし、経験と実績を積み上げることで、収入の上限は大きく広がっていきます。
副業カメラマンの収入が伸びる3つのタイミング
- ① 繁忙期(七五三・入学式・卒業式シーズン)に集中稼働する:10〜11月の七五三シーズン、3〜4月の入学・卒業シーズンは依頼が急増します。この時期に集中して稼働できる体制を作っておくことが、年収アップの鍵です
- ② 口コミ・評価が積み上がる:ポータルサイトや交流会での評判が広まると、指名依頼や紹介が増え、安定した収入につながります
- ③ 撮影ジャンルを絞って専門性を高める:あやのさんのように着物・プロフィール・イベントなど得意ジャンルに特化することで、単価も上がりやすくなります
副業カメラマンとして年間100〜130万円の収入を作ることは、正しい方法で学び、継続して活動することで十分に達成できる目標です。あやのさんの活動はまさにその過程にあり、今後のさらなる伸びが期待されます。
副業カメラマンの収入ステップ別イメージ
副業カメラマンとしての収入は、活動のステージによって大きく変わります。あやのさんのケースも参考に、収入の成長イメージを整理しておきましょう。
- スタート期(活動開始〜6ヶ月):月1〜5万円。まず撮影本数と経験値を積む時期。単価より「やりきる力」と「口コミ」を育てることが優先
- 成長期(6ヶ月〜1年半):月5〜10万円。口コミ・評価が積み上がり、指名依頼や交流会からの紹介が増え始める。あやのさんは現在このフェーズ
- 安定期(1年半〜):月10〜30万円以上。繁忙期の七五三・卒入学シーズンへの集中稼働と、ジャンル特化による単価アップで年収が大きく伸びる
美容業界の仕事との掛け合わせという独自の強みを持つあやのさんにとって、着物撮影やブライダル系のジャンルは特に単価を上げやすい領域です。今後、専門性をさらに高めることで、安定期への移行が期待されます。
集客方法
カメラマンとして仕事を継続するには、撮影技術だけでなく、お客様に自分の存在を知ってもらう「集客」が欠かせません。副業カメラマンの集客方法はさまざまありますが、あやのさんが実践しているのは「交流会」と「インスタグラム」の2本柱です。
この組み合わせは、オフライン(リアルの人脈)とオンライン(SNS)を同時に活用するという、非常にバランスのとれた集客スタイルです。
鈴木:
現在はどのような方法で集客していますか?あやのさん:
交流会に出て会員になって、そこで知り合った方にお仕事を依頼していただくのと、インスタグラムで集客しています。鈴木:
交流会とインスタグラムの2本柱ですね。交流会は人と直接つながれるのがいいですよね。あやのさん:
そうですね。直接会って話すと信頼してもらいやすいですし、「じゃあお願いします」って言ってもらいやすい気がします。インスタグラムは自分の撮影作品を見てもらえるので、どんな写真を撮るカメラマンなのかを伝えやすいですね。
交流会×インスタグラム集客のメリット
【交流会(オフライン)の強み】
地域の交流会やビジネス交流会に参加することで、直接人と顔を合わせて信頼関係を築けます。「顔を知っている人に頼みたい」というお客様心理は根強く、特に記念撮影のような大切な場面では、信頼感が依頼の決め手になることが多いです。あやのさんが150人規模のイベント撮影を経験できたのも、交流会でのつながりがあったからこそです。
【インスタグラム(オンライン)の強み】
インスタグラムはビジュアルで勝負できるSNSであり、カメラマンとの相性が非常に高いプラットフォームです。撮影実績を投稿し続けることで、フォロワーからの直接依頼や、「この人に撮ってもらいたい」という指名につながります。地域タグや撮影ジャンルに関連したハッシュタグを活用することで、ターゲット層へのリーチも高まります。
あやのさんのようにヘアメイク・美容業界のバックグラウンドを持つカメラマンは、美しい仕上がりの着物写真やポートレートを得意としているケースが多く、インスタグラムとの親和性が特に高いと言えます。
副業カメラマンにおすすめの集客チャネル一覧
- 地域交流会・ビジネス交流会:人脈構築とリアルな信頼関係を作る。継続参加が重要
- インスタグラム:撮影実績の発信に最適。フォロワー数より投稿の質と継続性が大切
- くらしのマーケット・ミツモアなどポータルサイト:検索流入で依頼が来る。口コミが積み上がると強力な集客源になる
- 撮影会社への登録:安定した案件供給が期待できる。テスト撮影を経て採用されるケースが多い
どの集客方法も、即効性を求めるより継続して発信・参加し続けることが成果につながります。あやのさんの集客スタイルは、地道な信頼構築の大切さを教えてくれます。
仕事が増えたきっかけ
集客の仕組みを作っても、最初はなかなか仕事が増えないと感じる時期があります。副業カメラマンとして仕事が増えるきっかけは何だったのか——あやのさんに聞くと、2つのポイントが浮かび上がりました。
鈴木:
仕事が増えたきっかけは何でしょうか?あやのさん:
講座で仕事の取り方を学んだこととか、交流会に出て人とつながりを作って信頼を積み上げていったことですかね。その2つが大きかったと思います。鈴木:
「仕事の取り方を知る」ことと、「実際の人脈をリアルで作る」こと、この2つが組み合わさって仕事が増えていったんですね。あやのさん:
そうですね。やり方を知っていても実践の場がないと難しいし、人脈があっても仕事の取り方を知らないと依頼につなげられない。両方大事だと感じています。
あやのさんが語った「仕事の取り方を学ぶこと」と「交流会での信頼構築」は、どちらも副業カメラマンとして仕事を増やすうえで欠かせない要素です。
特に、地域クラウド交流会のような場は、単なる名刺交換の場ではなく、実際に撮影の依頼が生まれる実用的な場になっています。あやのさんは150人規模のイベント撮影も担当しており、交流会での信頼が大きな仕事につながった好例です。
仕事を増やすために大切な3つのこと
- ① 仕事の取り方・仕組みを学ぶ:撮影技術だけでなく、集客・料金設定・営業方法を体系的に学ぶことで、仕事の獲得がスムーズになる
- ② リアルの場で信頼を築く:交流会やイベントなど、顔が見える場での人間関係は、オンラインでは作りにくい強い信頼につながる
- ③ 依頼してもらいやすい状況を整える:インスタグラムやポータルサイトで撮影実績を発信しておくことで、「この人に頼みたい」と思ってもらえる状態を作る
仕事が増えるまでには時間がかかることもありますが、あやのさんのように着実に行動し続けることで、少しずつ依頼の輪が広がっていきます。
初心者へのアドバイス
これからカメラマンとして活動を始めたい方、趣味の撮影をいつか仕事にしたいと考えている方に向けて、あやのさんからアドバイスをいただきました。
カメラマン初心者が陥りがちなのが、「完璧に準備してから動こう」という思考です。技術が足りないから、機材が揃っていないから、もう少し練習してから——そう考えているうちに、いつまでも動き出せないケースは珍しくありません。
鈴木:
これから副業カメラマンを目指している人へ、アドバイスをお願いします。あやのさん:
失敗を怖がらずに、まず撮影してみることが大事だと思います。失敗したらその後で考えればいいので、まず行動した方がいいかなって。経験が一番の先生だと感じています。鈴木:
「失敗してから考える」という姿勢ですね。それができる人とできない人で、成長のスピードが全然違いますよね。あやのさん:
そうですね。私自身も最初は怖くて、一人で行くのが不安でしたが、とりあえず行ってみたら「あ、なんとかなった」っていうことが多かったです。その積み重ねが自信になっていきました。
あやのさんのアドバイスをまとめると、次の3つになります。
- 失敗を恐れず、まず行動する——「完璧な準備」を待つより、経験から学ぶ方が成長が早い
- 失敗したらその場で考える——失敗を前もって心配するより、起きてから対処する柔軟さを持つ
- 経験の積み重ねが自信になる——「なんとかなった」の繰り返しが、本物の自信を作る
特に、あやのさんのようにヘアメイクという別分野のプロ経験がある方は、撮影技術以外の強みを持っています。人を美しく見せる目線、コミュニケーション力、美容・ファッションに関する知識——これらはカメラマンとしての差別化要素になります。
「今すでに持っている強みをカメラマンとしての武器にする」という発想が、副業カメラマンとして独自のポジションを作るヒントになるでしょう。
使用機材
カメラマンの仕事の質は技術と経験によって大きく左右されますが、機材選びも大切な要素のひとつです。あやのさんが実際に仕事で使用している機材を教えていただきました。
鈴木:
仕事で使っているカメラとレンズを教えてください。あやのさん:
2台あって、1台はSONYのα7S3にシグマの28-70mm F2.8を付けています。もう1台はSONYのα7IVに、SONYの20-70mm F4のレンズです。鈴木:
α7S3とα7IVの2台体制ですね。シグマの28-70mm F2.8とソニーの20-70mm F4という組み合わせは、室内から屋外まで幅広い撮影に対応できる構成ですね。あやのさん:
そうですね。着物撮影やプロフィール撮影、イベント撮影とジャンルが幅広いので、2台持ちだと状況に合わせて使い分けられて助かっています。
あやのさんの使用機材まとめ
| カテゴリ | 機材名 | 特徴 |
|---|---|---|
| カメラ① | SONY α7S3 | 高感度・低ノイズ特化。室内・暗所での撮影や動画に強い |
| レンズ① | SIGMA 28-70mm F2.8 | 標準ズーム。F2.8の明るさでポートレートや着物撮影に活躍 |
| カメラ② | SONY α7IV | 高解像度・バランス型。風景・イベント・記念撮影など幅広く対応 |
| レンズ② | SONY 20-70mm F4 | 超広角〜標準をカバー。軽量で持ち運びやすく、イベント撮影に最適 |
α7S3は高感度性能に優れており、着物撮影スタジオのような照明が限られた環境でも、ノイズを抑えた美しい写真が撮れるのが強みです。一方、α7IVは約3,300万画素の高解像度機で、イベント撮影や屋外での記念撮影でその実力を発揮します。
レンズについても、シグマ28-70mm F2.8はコンパクトながらF2.8通しの明るさを持つ優れたレンズで、背景をぼかしたポートレートや着物撮影に向いています。ソニー20-70mm F4は超広角側から標準域までカバーするユニークな焦点距離で、会場全体を映すイベント撮影と手軽なスナップ両方に使い回しが利きます。
副業カメラマンの機材選びのポイント
あやのさんが使用しているSONYのフルサイズミラーレスは、副業カメラマンからプロまで幅広く選ばれているシステムです。SONYのαシリーズを選ぶ理由として以下が挙げられます。
- 瞳AFの精度が高い:動き回る子どもや、着物撮影でのモデルの瞳にピタリと合うAFは、撮影の失敗率を大きく下げる
- レンズラインナップが豊富:純正だけでなくシグマ・タムロンなどサードパーティの選択肢も多く、コストを抑えた機材構成がしやすい
- 動画性能も高水準:写真だけでなく動画にも対応できるため、将来的な仕事の幅が広がりやすい
お気に入りのレンズ
現在使用している機材の中で、特に気に入っているレンズについて聞きました。カメラマンが「お気に入りのレンズ」を語る時、そこにはその人の撮影スタイルや追い求めている表現が表れます。
鈴木:
お気に入りのレンズを教えてください。現在持っていないものでも構いません。あやのさん:
タムロンの35-150mm F2-2.8です。まだ持っていないんですが、購入リストに入っていて、かなり欲しいレンズです(笑)。鈴木:
タムロン35-150mm!あれは本当に使い勝手がいいレンズですよね。35mmから150mmをF2〜F2.8でカバーできるので、1本でかなり幅広い撮影に対応できる。あやのさん:
そうなんです。着物撮影もプロフィール撮影も1本でできそうで、すごく魅力的だなって思っています。早く手に入れたいです。
あやのさんが「欲しいレンズ」として挙げたタムロン35-150mm F2-2.8は、カメラマンの間で非常に人気の高い万能レンズです。その理由を詳しく解説します。
タムロン 35-150mm F2-2.8の魅力
- 35mmから150mmの広い焦点距離をカバー:広角〜中望遠まで1本でこなせるため、レンズ交換の頻度を減らせる。特に着物撮影のように、引きの全身カットから寄りの表情カットまで撮影が求められる場面で威力を発揮
- 開放F値がF2〜F2.8と非常に明るい:ズームレンズでありながらこの明るさは異例。室内の着物撮影スタジオや、夕方の屋外ポートレートでもシャッタースピードを確保しやすく、美しいボケも楽しめる
- ポートレートに最適な焦点距離帯:一般にポートレートに適した焦点距離は50〜135mmと言われており、このレンズの中心域がまさにその範囲。顔を自然な圧縮感で撮影でき、被写体を美しく見せる写真が撮りやすい
- コストパフォーマンスが高い:純正の24-70mm F2.8+70-200mm F2.8の2本分をほぼカバーしながら、価格は大幅に抑えられる。副業カメラマンとして機材コストを管理したい場合にも魅力的な選択肢
あやのさんが担当する着物撮影・プロフィール撮影・イベント撮影の3ジャンルは、いずれもこのレンズの得意領域と重なります。タムロン35-150mm F2-2.8を手に入れることで、現在の2台体制をさらに効率的に活用できるようになるでしょう。
「今はまだ持っていないけれど、欲しいレンズがある」という状態は、カメラマンとして成長している証でもあります。目指す撮影スタイルがはっきりしているから、「次に必要なもの」が見えてくる——あやのさんの言葉には、そんなカメラマンとしての確かな視点が感じられました。
まとめ
今回は、ヘアメイクのプロとしての経験を活かしながら、女性カメラマンとして着実にキャリアを積んでいる大石あやのさんにお話を伺いました。
あやのさんのストーリーから見えてきたポイントをまとめると、次の通りです。
- きっかけはヘアメイクの仕事——美しくなった姿を自分でも残したいという思いがカメラマンへの道を開いた
- 最初の壁は「一人で撮影する」責任感とプレッシャー——仲間や先生がいない孤独感をどう乗り越えるかが初期の課題
- 壁は「数をこなすこと」で乗り越えた——不安なままでも現場に出続けることで自信が積み上がった
- 月5〜6万円ベース、繁忙期はさらに上乗せ——年間100〜130万円を目指して着実に成長中
- 交流会×インスタグラムの2本柱で集客——オフラインの信頼とオンラインの発信を組み合わせたスタイル
- 仕事が増えたのは「学ぶ×つながる」の実践——仕事の取り方を学び、交流会で信頼を積み上げた結果
- 初心者へのアドバイスは「まず行動」——失敗を恐れず現場に出ることが最短の成長ルート
- 使用機材はSONY α7S3+α7IV の2台体制——着物・プロフィール・イベントと幅広いジャンルに対応
- 欲しいレンズはタムロン35-150mm F2-2.8——万能な焦点距離と明るさで、撮影スタイルをさらに広げる一本
ヘアメイクという強みを活かしながら、カメラマンとして独自のポジションを作り上げているあやのさん。「自分の今の仕事×カメラマン」という掛け合わせこそが、副業カメラマンとしての最大の差別化戦略になるという事実を、あやのさんの活動は証明しています。
美容・ファッション・ブライダル・教育など、さまざまなバックグラウンドを持つ方がカメラマンを目指す時、その経験はすべて武器になります。あやのさんのインタビューが、これからカメラマンを目指す方の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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