本業と掛け持ちで年間200万円!副業カメラマンのリアルな働き方|松川さんインタビュー

今回は、本業の傍ら副業カメラマンとして活動している 松川さん にインタビューを行いました。

松川さんは現在、人力車の仕事をしながら副業カメラマンとして活動しており、家族写真・プロフィール写真・スクールフォトなどを中心に撮影をこなしています。

年間の売上は 200万円近く にのぼり、繁忙期の七五三シーズンには単月で 40万円 を超えることもあります。

「副業カメラマンとして本当に稼げるの?」「本業と掛け持ちしながら続けていけるの?」

——そんな疑問を持つ方は多いと思います。松川さんのケースは、その疑問への一つのリアルな答えです。

撮影会社からの依頼やポータルサイトを組み合わせた集客で案件を安定させ、撮影件数・口コミ評価ともに着実に積み上げてきた松川さん。この記事では、

  • カメラマンになったきっかけ
  • 最初にぶつかった壁
  • 壁の乗り越え方
  • 副業カメラマンの収入のリアル
  • 集客方法・仕事が増えたきっかけ
  • 初心者へのアドバイス
  • 使用機材とお気に入りのレンズ

などについて詳しくお話を伺いました。

副業でカメラマンを目指している方、本業と掛け持ちしながら活動できるのか不安な方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

目次

カメラマンになったきっかけ

カメラを手にする理由は人それぞれです。プロカメラマンの中には、最初から「仕事にしよう」と思って始めた人もいれば、家族の記録をきっかけにカメラを持ち始め、気づいたら仕事になっていたという人も少なくありません。

副業カメラマンとして活動している方の多くは、後者のパターンです。

お子さんの誕生や節目の行事をきっかけにカメラを購入し、撮影の楽しさに目覚め、「もっといろんな人を撮りたい」という気持ちが芽生えてカメラマンを目指す

——そんなストーリーが王道です。

松川さんも、まさにその一人でした。

鈴木:
まずはカメラマンになったきっかけを教えてください。

松川さん:
娘が生まれたのがきっかけです。子どもの成長って本当にあっという間じゃないですか。

その瞬間瞬間をちゃんと残したくて、カメラを買いました。最初は家族を撮るだけだったんですが、撮れば撮るほど写真が楽しくなってきて。「もっとうまく撮りたい」「お客様も撮ってみたい」という気持ちが自然と出てきました。

鈴木:
そこからカメラマンを仕事として考えるようになったんですね。

松川さん:
そうですね。人力車の仕事も続けながらでしたが、副業としてカメラマンも本気でやってみようと思いました。

子どもの成長を記録したいという純粋な思いがカメラとの出会いになり、そこから家族写真・七五三・プロフィール写真など、幅広い撮影を手がけるカメラマンへと発展した松川さん。

「好きが仕事になる」という理想的なキャリアの積み方は、副業カメラマンにこそ多いと感じさせてくれるエピソードです。

最初の壁

カメラマンとして副業活動を始めた人のほとんどが、スタート直後に共通の壁にぶつかります。それは、本業と副業の両立という壁です。

副業カメラマンとして活動するためには、撮影の技術習得・集客・納品・お客様とのやりとりなど、思った以上に多くのタスクをこなす必要があります。本業が忙しい時期と撮影シーズンが重なれば、どちらも中途半端になってしまうリスクも生まれます。

松川さんは、こうした現実的な壁を正直に話してくれました。

鈴木:
カメラマン活動を始めてから、最初にぶつかった壁はありましたか?

松川さん:
副業だったので、本業が忙しすぎて、という時期がありましたね。人力車の仕事は体力もいりますし、繁忙期は結構ハードなんです。その時期にカメラマンの活動もしっかりやっていくのが、正直かなりきつかったです。

鈴木:
本業との両立が最初の壁だったんですね。

松川さん:
そうですね。カメラマンの仕事自体が嫌だったわけではなくて、時間と体力のやりくりが課題でした。

副業カメラマンあるあるとも言える「本業との両立」問題。

これを乗り越えられるかどうかが、副業カメラマンとして定着できるかどうかの分岐点になる方も多いです。

特に、七五三や入学式・卒業式など撮影の繁忙期は季節が決まっています

その時期に本業の繁忙期も重なってしまうと、せっかくの撮影機会を逃してしまうことにもなりかねません。

副業カメラマンにとって、スケジュール管理は技術と同じくらい重要なスキルと言えるでしょう。

壁の乗り越え方

最初の壁である「本業との両立」。

これをどのように乗り越えたのかは、副業でカメラマンを目指す人にとって最も参考にしたいポイントではないでしょうか。

壁を乗り越えるきっかけは、外からのひと言だったり、自分の中での覚悟だったり、人によってさまざまです。

松川さんの場合は、少し特別なきっかけがありました。

鈴木:
本業が忙しい中でどのように乗り越えていったんですか?

松川さん:
鈴木先生に喝を入れてもらったのを覚えています(笑)。七五三の繁忙期が近づいてきたタイミングで、「今から本気でやっていきましょう」みたいな話をしてもらって。そこから気持ちが切り替わった感じがしますね。

鈴木:
あの時は、七五三シーズンがちょうどこれから来るというタイミングだったので、「ここから受講スタートするくらいの気持ちでやっていきましょう」という話をしましたね。そこからUSJでの撮影実習にも参加して、本当によく頑張ってくれました。

松川さん:
あの時のZOOM指導会は自分でも、すごくいいきっかけになりました。

喝を入れてもらって、「やれる」という自信がついた気がします。

重要なのは、「誰かに背中を押してもらうこと」「実際に現場に出て経験を積むこと」の2つです。

副業カメラマンの活動は、孤独になりがちです。

一人でスケジュール調整をして、一人で撮影技術を磨いて、一人で集客を考えていると、どこかで「本当にやっていけるのかな」という不安が頭をもたげてきます。

そんな時期に、信頼できるメンターや仲間からの言葉や経験が、壁を越えるきっかけになることは少なくありません。

松川さんが乗り越えられたのは、「喝」という言葉で表現していますが、その本質は「具体的なゴール(七五三シーズン)に向けて本気になれた」ことにあるのではないでしょうか。

副業カメラマンとして行き詰まりを感じている方は、直近の撮影シーズンを目標にして、まず動き出してみることが突破口になるかもしれません。

収入のリアル

副業カメラマンを目指す多くの方が気になるのが、「実際どれくらい稼げるの?」というリアルな収入の話です。

ネットで検索しても、成功事例ばかりが目立ったり、逆に「副業カメラマンは稼げない」という声があったりと、実情がつかみにくいこともあります。

松川さんは、具体的な数字を率直に話してくれました。

鈴木:
現在、カメラマンとしての年間の売上はどれくらいですか?

松川さん:
昨年は200万円いかないくらいでしたね。カメラの収入だけで、それくらいは売り上げることができました。

鈴木:
それはすごいですね。繁忙期の七五三シーズンは、月40万円近くいったこともありましたよね。

松川さん:
そうですね。やっぱり七五三の時期は依頼が集中するので、その時期に集中して動けると売上もぐっと上がります。

副業カメラマンとして年間200万円近くの売上というのは、決して「夢物語」ではありません。

ただし、大切なのは「売上」と「手取り」の違いを理解しておくことです。

また、七五三・お宮参り・入学式・卒業式など、記念撮影は季節ごとに繁忙期があります。その時期に向けて準備しておくことで、短期間で売上を伸ばすことも可能です。副業カメラマンとして稼ぐには、撮影技術と同じくらい「繁忙期を意識したスケジューリング」が重要と言えるでしょう。

副業カメラマンの年収イメージ(参考)

副業カメラマンの収入は、活動量・撮影ジャンル・集客力によって大きく異なります。

ざっくりとした目安として、以下のようなステップが参考になります。

  • スタート期(0〜3ヶ月):月1〜5万円。最初の実績を作る段階。撮影単価より経験値を優先
  • 成長期(3〜12ヶ月):月5〜20万円。口コミが積み上がり、撮影依頼が安定してくる
  • 安定期(1年〜):月20〜40万円以上。松川さんのように繁忙期に集中することで単月の売上が大きく跳ね上がる

副業カメラマンとして年間150〜200万円の売上を作ることは、正しい方法で学び、継続的に活動すれば十分に達成可能な目標です。

松川さんのケースは、そのことを証明しています。

集客方法

カメラマンとして仕事を得るには、「いい写真を撮れる」だけでは不十分です。

お客様に存在を知ってもらい、依頼してもらうための集客が必要不可欠です。

副業カメラマンの集客方法としては、SNS・ポータルサイト・撮影会社への登録・知人紹介など、さまざまな手段があります。松川さんはどのような方法で仕事を得ているのでしょうか。

鈴木:
現在はどのような方法で集客していますか?

松川さん:
大きく2つあって、撮影会社から依頼をいただくパターンと、ポータルサイト経由のパターンですね。

鈴木:
撮影会社さんとはどのように知り合ったんですか?

松川さん:
鈴木先生に紹介していただいたのがきっかけです。

そこから継続的に依頼をいただけるようになりました。

最初の一歩は紹介でも、実際の撮影で結果を出していかないと続かないので、そこは自分でしっかりやった部分かなと思います。

副業カメラマンの集客において、「撮影会社への登録」「ポータルサイト活用」は、特に活動初期の定番手段です。

撮影会社に取引できる事は、継続的な仕事が入りやすいことです。

一度信頼関係を築ければ、定期的に案件を振ってもらえるようになります。

松川さんのように、メンターや講師からの紹介で繋がれるケースも多く、質の高い会社と出会いやすいというメリットもあります。

ポータルサイト活用のメリットは、自分でお客様を見つけやすい点です。

プロフィールや料金を掲載しておくだけで、検索してきたお客様からの依頼が入るため、初期集客としてハードルが低いのが特徴です。

良い口コミが積み重なると、さらに依頼が増えていくという好循環も生まれます。

この2つを組み合わせることで、松川さんは安定した案件数を確保しています。活動を始めたばかりの副業カメラマンにとって、非常に参考になる集客モデルです。

副業カメラマンが活用できる主な集客チャネル

松川さんの集客方法を参考に、副業カメラマンが活用できるチャネルを整理しておきましょう。

  • ポータルサイト:プロフィールと料金を掲載しておくだけで、検索してきたお客様から依頼が届く。初期集客に最適で、口コミが積み上がると自然と依頼が増えていく
  • 撮影会社との取引:七五三・卒入学式・スポーツイベントなどを専門に手がける撮影会社にカメラマン登録することで、安定した案件を紹介してもらえる。
    テスト撮影を経て採用されるケースが多い
  • SNS(Instagram・X):撮影実績を継続的に投稿することで、フォロワーからの直接依頼につながる。ハッシュタグやエリアタグを活用すると地元のお客様にリーチしやすい
  • 口コミ・紹介:既存のお客様から家族・友人を紹介してもらうケース。満足度の高い撮影を提供し続けることで自然と生まれる、最も強力な集客経路

副業カメラマンとして活動初期は、ポータルサイト+撮影会社の組み合わせから始め、実績と口コミを積み上げながら直接依頼へとシフトしていくのが、収益を最大化するセオリーです。

仕事が増えたきっかけ

集客の方法を知っていても、実際に仕事が増えるきっかけをつかむのは、また別の話です。多くのカメラマンが「どうすれば依頼が増えるんだろう」と悩む中、松川さんはシンプルかつ本質的な答えを持っていました。

鈴木:
仕事が増えたきっかけは何でしょうか?

松川さん:
いただいた仕事をとにかく丁寧にやること、それに尽きると思います。一件一件、手を抜かずに撮影して、納品して、評価をいただく。その積み重ねで良い口コミをいただけるようになって、そこからまた紹介が生まれていくという流れですね。

鈴木:
まさに王道ですね。あとは、テスト撮影のために遠方まで足を運んだりと、行動力も大きかったですよね。

松川さん:
そうですね。移動距離はありましたけど、あそこで動いたのはよかったと思っています。チャンスが来た時にすぐ動けるかどうか、というところは大事だなと感じています。

松川さんが語った「丁寧にやること」と「チャンスが来たら即行動」——この2点は、副業カメラマンが仕事を増やすうえで普遍的に重要なことです。

特に、くらしのマーケットをはじめとしたポータルサイトでは、口コミ評価がそのまま次の依頼に直結します

星の数やコメントの内容を見てから依頼するお客様がほとんどのため、一件一件の撮影をどれだけ丁寧にやれるかが、集客力を左右します。

また、「遠方でも動く」という姿勢は、撮影会社との信頼関係を作るうえで非常に重要です。最初は赤字になるような動き方だったとしても、その積み重ねが長期的な安定した仕事につながっていきます。副業カメラマンとして仕事を増やしたいなら、「目先の効率」より「信頼の積み上げ」を優先する視点が大切と言えるでしょう。

口コミ評価を上げるための実践ポイント

松川さんが実践している「丁寧な仕事」を分解すると、以下のような要素が見えてきます。

  • 事前コミュニケーション:撮影前にお客様の希望・当日の服装・撮影場所の確認などを丁寧に行うことで、当日の撮影がスムーズになり満足度が上がる
  • 撮影当日の対応:特に子どもの撮影では、いかに自然な表情を引き出せるかがカギ。場を和ませるコミュニケーション力も重要なスキル
  • 納品のスピードとクオリティ:撮影後の写真編集・納品スピードが口コミに影響しやすい。目安として撮影後1週間以内の納品を心がけているカメラマンが多い
  • アフターフォロー:納品後に一言メッセージを添えるだけで、お客様の満足度や口コミ投稿率が上がることがある

松川さんが仕事を増やせた背景には、こうした「当たり前のことを丁寧にやり続ける」姿勢があります。派手な集客テクニックよりも、目の前のお客様に誠実に向き合うことが、副業カメラマンとして長く活躍するための土台になっていると言えるでしょう。

初心者へのアドバイス

これからカメラマンを目指す方、副業でカメラマンをやってみたいという方に向けて、実際に活動している松川さんならではのアドバイスをいただきました。

カメラマンを目指す人がよく陥りがちなのが、「機材沼」です。

いいカメラ・いいレンズを揃えてから活動しよう、と思っているうちに、機材費だけがかかって一向に仕事が始まらない——そんなケースは決して珍しくありません。

鈴木:
これから副業カメラマンを目指したい人へ、アドバイスをお願いします。

松川さん:
機材より、学びにお金と時間を使った方がいいと思います。

高いカメラを買っても、撮り方を知らなければいい写真は撮れないですし、いい写真が撮れなければ仕事にもつながらない。

まずしっかり学んで、動いていく方が近道だと思います。

鈴木:
それは本当に大事なことですね。機材にこだわりすぎて、結果的に仕事が軌道に乗らなかったという話も聞きますし。

松川さん:
趣味で楽しむのは全然いいと思うんですけど、副業として収入を作りたいなら、学びと行動のサイクルを早く回すことが一番大切かなと感じています。

松川さんのアドバイスをまとめると、以下のポイントになります。

  • 機材より学びを優先する——まず技術・知識を身につけることが先決
  • 動いてみることが大事——完璧な準備を待つのではなく、まず現場に出る
  • 趣味と副業は分けて考える——稼ぎたいなら、稼げる撮影ジャンルに集中する

カメラマンとして収入を作ることを目標にするなら、最新機材や気になる撮影ジャンルに時間とお金を使いすぎるより、「誰かに教わりながら、実際に仕事に近い環境で経験を積む」ことが最短ルートです。松川さん自身がそのルートを歩んで、年間200万円近くの売上を実現しています。

副業カメラマンを始める前に知っておくべきこと

松川さんのアドバイスをベースに、副業カメラマンとしてスタートする前に知っておくと役立つポイントをまとめました。

  • まずは「稼げるジャンル」に集中する:七五三・お宮参り・マタニティ・入学式・卒業式など、記念撮影系のジャンルは需要が安定していて単価も取りやすい。趣味と仕事は分けて考えることが大切
  • 機材は「必要十分」から始める:フルサイズミラーレス+標準ズームがあれば、ほとんどの撮影はスタートできる。機材を揃え続けることで仕事の開始が遅れるのが最大のリスク
  • 学びへの投資を惜しまない:独学より、プロの指導を受けることで上達のスピードが大きく変わる。撮影技術だけでなく、集客・料金設定・お客様対応なども含めて学べる環境を選ぶとよい
  • まず動いてみる:完璧な準備ができてから動こうとすると、いつまでも動けない。多少不安があっても、まず撮影の機会を作って経験を積むことが成長の近道

使用機材

カメラマンの仕事の質は、技術と経験によって決まります。しかし、機材の選択もまた、仕事の幅や仕上がりに影響する重要な要素です。松川さんが現在使用している機材について教えていただきました。

鈴木:
現在使用しているカメラ機材を教えてください。

松川さん:
SONYのα7R5とα7S3の2台体制です。場面や撮影内容によって使い分けています。

鈴木:
レンズは主にどんなものを使っていますか?

松川さん:
24-70mm F2.8と70-200mm F2.8の2本が中心ですね。この2本があればほとんどの撮影には対応できます。

松川さんの使用機材まとめ

カテゴリ 機材名 特徴
カメラ① SONY α7R5 高解像度・高画素。風景・記念写真などの精密な描写に強い
カメラ② SONY α7S3 高感度・低ノイズ特化。暗所や動画撮影に強い
レンズ① 24-70mm F2.8 広角〜標準をカバーする汎用性の高いズームレンズ
レンズ② 70-200mm F2.8 望遠域で背景をぼかしたポートレートに最適

α7R5とα7S3は、それぞれ得意な領域が異なります。

α7R5は高画素機で緻密な描写が得意、α7S3は高感度性能に優れ暗い環境や動画撮影でも活躍します。

2台体制にすることで、撮影現場の状況に応じて柔軟に対応できます。

レンズも、F2.8通しの大口径ズームレンズ2本という構成は、プロカメラマンの定番中の定番。

この2本があれば、家族写真・七五三・プロフィール写真・スクールフォトまで、幅広い撮影に対応できます。

副業カメラマンの機材選びのポイント

松川さんが使用しているSONY αシリーズは、副業カメラマンにとっても人気の高いシステムです。

ソニーのフルサイズミラーレスを選ぶ主な理由として、以下が挙げられます。

  • AFの信頼性が高い:特に瞳AF・動物AFの精度が高く、動き回る子どもの撮影でもピントを外しにくい
  • レンズラインナップが充実:SONY純正Gマスターレンズをはじめ、サードパーティ製レンズも豊富で選択肢が広い
  • 動画性能も高い:写真だけでなく動画も手がけたいカメラマンにとって、将来的な対応がしやすい

副業カメラマンとして最初の1台を選ぶなら、まずはSONY α7 IVやα7CIIなどのエントリー〜ミドルレンジから始めるのも現実的な選択肢です。

機材を使いこなしながら経験を積み、必要に応じてα7R5やα7S3にステップアップするという流れが、コスト的にも無理がないでしょう。

お気に入りのレンズ

使用している複数のレンズの中で、特に気に入っているものを教えていただきました。カメラマンが「お気に入りのレンズ」を語る時、そこにはその人の撮影スタイルや世界観が表れます。

鈴木:
松川さんのお気に入りのレンズを教えてください。

松川さん:
やっぱり70-200mm F2.8ですね。七五三の撮影でも、このレンズを使うことが多いです。被写体から少し距離を置いて撮れるので、お子さんが自然な表情でいる瞬間を撮れるんですよ。圧縮効果で背景もきれいにぼけますし、このレンズでしか撮れない写真があると思っています。

鈴木:
松川さんといえば70-200、という印象がありますよね。七五三撮影でも、このレンズを積極的に使っていましたよね。

松川さん:
そうですね。望遠で撮ることで、子どもたちが緊張せず、自然な表情を引き出しやすいんです。あのレンズは本当に使っていて楽しいです。

70-200mm F2.8は、子どもや家族の撮影において特に威力を発揮するレンズです。その理由は大きく3つあります。

  • 自然な表情を引き出せる——被写体から距離を置けるため、カメラを意識させずにリラックスした表情を撮れる
  • 圧縮効果と美しいボケ——望遠レンズならではの背景圧縮と、F2.8の大口径による柔らかいボケが、写真に奥行きと温かみを加える
  • 七五三・記念撮影向き——神社など広い空間での撮影で、被写体を際立たせながら環境を活かした構図が作りやすい

副業カメラマンとして家族写真や記念撮影を主軸にするなら、70-200mm F2.8は「いつか必ず手に入れたいレンズ」のひとつと言えるでしょう。

松川さんのように、このレンズを中心に自分のスタイルを作り上げていくカメラマンも多くいます。

70-200mm F2.8が七五三撮影に向いている理由

七五三の撮影において、70-200mm F2.8が特に効果を発揮する理由を具体的に解説します。

  • 神社の参道・境内で距離を取れる:七五三は神社という広い空間での撮影が多いため、望遠レンズを使って離れた位置から撮影できる。子どもが「撮られている」という緊張感を感じにくく、自然な表情や仕草をとらえやすい
  • 背景の玉ボケが美しい:F2.8の大口径ズームレンズで望遠側(200mm)を使うと、背景のボケが大きく柔らかくなる。神社の緑・灯籠・鳥居などが美しい玉ボケになり、写真に季節感と奥行きが生まれる
  • 圧縮効果でドレスアップの雰囲気が増す:望遠レンズの圧縮効果により、着物姿のお子さんをドラマチックに撮ることができる。背景と被写体の距離感が縮まって見えるため、神社の建物や自然を活かした構図が作りやすい
  • 歩いている瞬間も捉えられる:子どもは歩いたり走ったり、なかなかじっとしてくれません。
    70-200mmなら距離を保ったまま動きに追従しやすく、歩行中のキャンディッドショットが撮りやすい

松川さんが「このレンズでしか撮れない写真がある」と語るのは、まさにこうした理由からです。

24-70mmで全体的な雰囲気を撮りつつ、70-200mmで表情や瞬間を切り取る——この2本のコンビネーションが、松川さんの撮影スタイルの核心になっています。

まとめ

今回は、人力車の仕事と副業カメラマンを掛け持ちしながら、年間200万円近くの売上を実現している松川さんにお話を伺いました。

松川さんのストーリーから見えてきたポイントをまとめると、次の通りです。

  • きっかけは娘の誕生——家族を撮りたいという純粋な動機がカメラマンへの道を開いた
  • 本業との両立が最初の壁——副業カメラマンにとって時間・体力の管理は技術と同じくらい重要
  • 壁は「喝」と「行動」で乗り越えた——背中を押されたタイミングで本気になり、現場経験を積んだ
  • 年間売上は200万円近く、繁忙期は月40万円超え——七五三シーズンを意識した活動が結果につながる
  • 撮影会社+ポータルサイトの2軸集客——安定した案件確保に有効な組み合わせ
  • 丁寧な仕事→口コミ→紹介——仕事が増えるサイクルはシンプルだが本質的
  • 機材より学びを優先——初心者へのアドバイスとして最も強調していたポイント
  • お気に入りは70-200mm F2.8——子どもの自然な表情を引き出せる、家族撮影の最強レンズ

副業カメラマンとして活動することを考えている方にとって、松川さんのリアルな体験談は、多くのヒントと勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

「本業があっても、正しい方法で学んで行動すれば、着実に結果は出せる」——松川さんの活動がそれを証明しています。

ぜひ参考にしていただければ幸いです。

これから副業カメラマンを目指す方へ

カメラナビゲーターでは カメラマンのリアルな働き方を インタビュー形式で紹介しています。
▶ カメラマン100人インタビューはこちら
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この記事を書いた人

株式会社マイルストーンムービー:代表取締役 鈴木賢一朗
〇企業向け動画制作&写真撮影
〇短期大学(テクノアカデミー会津)の講師
〇カメラマン育成講座(アニバーサリーフォトグラファー養成講座)主催

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