40代でカメラマンに転身!真岡そらさんの起業ストーリーと最初の2つの壁

「40代からカメラマンとして独立するのは、さすがに遅すぎる?」

そう思っているなら、真岡そらさんの話を聞いてほしいと思います。

真岡さんがカメラマンとして起業したのは40代。
きっかけは、技術でも憧れでもなく、息子さんが重病を患ったことでした。

今は起業家・経営者専門の写真家として、月3〜4件・単価17万円〜という仕事を続けています。
カメラ歴50年以上のキャリアが、人生の転機と重なって「使命」に変わった——そんな8年間の話です。

この記事でわかること:

  • カメラマンを目指したきっかけ(技術でも憧れでもない理由)
  • 最初の仕事をどうやって取ったか
  • ぶつかった「2つの壁」と、どう乗り越えたか
  • 仕事が増えた転機

✅ この記事の結論(先にお伝えします)

  • 40代・50代からでもカメラマンとして起業できます。真岡さんのスタートは40代。カメラ歴50年という積み上げが、起業の土台になりました。
  • 最初の仕事は広告でも集客ツールでもなく、「想いを言い続けた結果、人から紹介された」ことで生まれました。
  • ぶつかった壁は「料金設定」と「キャパの見極め」の2つ。どちらも経験を重ねながら自分の軸を育てることで乗り越えました。
  • 仕事が増えたのは「交流会でのプレゼン」がきっかけ。技術のアピールより、想いへの共感が受注につながりました。

真岡そらさんのプロフィール

真岡そらさんは、東京を拠点に活動する起業家・経営者専門の写真家です。

写真家だった父のもとで幼い頃からカメラを学び、成人後はモデルとして「撮られる側」も経験。
カメラとの付き合いは50年以上になりますが、長い間ずっと「趣味」として続けてきました。

40代での転機をきっかけに起業し、現在は「あなたのストーリーや想いを撮影する」をコンセプトに活動しています。

名前 真岡 そら(まおか そら)
活動拠点 東京都(オンライン対応あり)
カメラ歴 50年以上(幼少期から)
起業歴 約8年
主な撮影ジャンル 起業家・経営者ブランディングフォト、婚活フォト、家族写真、七五三・成人式、イベント・周年記念
月収目安 月3〜4件・単価17万円〜(フルセット時20〜25万円)
受賞歴 Instagram「あじさいまつり」優秀賞(2022年)/新印展 優秀文化賞(東京都美術館・2024年)



カメラマンになったきっかけ

真岡さんは、「カメラマンになりたい」と思ったことは一度もなかったと言います。

父が写真家で、幼い頃から構図の取り方や声かけを自然に学んできた。
成人後はモデルとして撮られる経験も積んだ。
カメラ歴は50年以上。でもずっと「好きでやってきたこと」でした。

転機が訪れたのは、40代を過ぎた頃です。
息子さんが、生死に関わる重病を患います。

目の前が真っ暗になる。でも落ち込み続けるわけにもいかない。
どうやって立ち直ればいいのかもわからないまま、ただ時間が過ぎていきました。

そのとき初めて、「自分の命は短いかもしれない」という現実が目の前に現れた。

鈴木:
カメラマンを目指したきっかけを教えてください。

真岡そらさん:
命が短いとしたら、悔いのない人生を生きるにはどうしたらいいんだろう、何がこの世の中に残せるんだろうって考えた時に、私はこの世の中に「私の愛があったこと」を残したいって思ったんです。
私の愛で、一人でも多くの方たちが羽ばたいていってほしい。
じゃあそれをするためにはどうしたらいいかって考えた時に、ずっと続けてきた写真があるなって気づいて、カメラマンになりました。

技術でも、憧れでもない。
「愛を残したい」という想いが原点でした。

50年続けてきたカメラが、人生の転機と重なった瞬間に「使命」に変わった——そんなきっかけです。



最初の仕事はどうやって取ったか

起業はしたものの、仕事の取り方はまったくわかりませんでした。

集客ツールも、ポートフォリオサイトも、SNSのフォロワーもゼロ。
そんな状態で真岡さんがやったことは、ひとつだけでした。

「自分の愛を残したい。写真で誰かの力になりたい」——会うひとごとに、そのことを言い続けた。

鈴木:
最初のお仕事はどんなお仕事からスタートされましたか?

真岡そらさん:
その時にやったのは、自分はもう生まれてきた意味、自分の愛を残したいんですっていうことを言いまくってたんです、周りの人に。
そしたら「じゃあそんなそらさんなら」ということで、一番最初のお仕事が、カウンセラーのお仕事をされている方が「自分のクライアントさんのお写真を撮ってください」と紹介してくださったのが最初のお仕事です。

広告でも、登録サービスでも、SNSのフォロワーでもなかった。
「この人だから頼みたい」という感覚が先に動いて、仕事が生まれました。

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起業して最初にぶつかった、2つの壁

仕事は取れた。でも、そこからがまた大変だったと真岡さんは言います。

鈴木:
どんな壁に感じた部分がありましたか?

真岡そらさん:
大きく分けて2つあったなって思うんですけれども、1つは料金を決める壁ですね。
もう一つは、自分ではちょっとレベルが高そうだなっていうようなお仕事が舞い込んだ時に、やりたいけど、だけど自信がないじゃないですか。
どういうものを使ったらいいのか、どういうカメラを使ったらいいのか、そこら辺のキャパのラインが自分でわかんなかったんです。そこがすごく壁になりましたね。

壁① 料金設定——「3,000円」から「4万5,000円」への葛藤

「いくらもらえばいいのか」は、起業した多くのカメラマンが最初にぶつかる問題です。

安くしすぎれば続かない。高くしすぎれば来てもらえないかもしれない。
その恐怖から、気づけばかなり安い価格を設定してしまう——真岡さんもそうでした。

真岡そらさん:
自分では3,000円か4,000円ぐらいかなって思ってたものを、相談した方に「それは4万5,000円でやりなさい」って言われたんです。
「えー無理です無理です」って言って、泣きながら「なんとかやります」って言ったのが一番最初の金額設定の壁でしたね。

3,000円が、いきなり4万5,000円。

「そんな金額で来てくれる人なんているの?」と思うのは自然なことです。
でもそれは、自分の写真の価値をまだ測れていない段階のサインでもあります。

壁② キャパの見極め——受けるべきか、断るべきかがわからない

もうひとつの壁は、「受けていい仕事かどうか」の判断基準がなかったことでした。

仕事が来るのは嬉しい。でも「自分にできるのか」がわからない。
無理して引き受けてトラブルになるのも怖いし、断って機会を逃すのも怖い。

真岡そらさん:
自分ではちょっとレベルが高そうだなっていうようなお仕事が舞い込んだ時に、やりたいけど、だけど自信がない。
断ったらいいのか、どうやって引き受けたらいいのか。
キャパのラインが自分でわかんなかったんですよね。だからそこがすごく壁になりました。

このジレンマは、起業初期にほぼ全員が通る道です。
真岡さんだけじゃない、と聞いて少し楽になる方もいるんじゃないかと思います。



その2つの壁を、どうやって乗り越えたか

料金設定の壁——「高い」と言われることを受け入れる

鈴木:
料金設定の壁はどうやって乗り越えましたか?

真岡そらさん:
やっぱり回を重ねていくうちに、安すぎるよとか言ってもらえたり、なかには高いっていう人もいるけれども、金額ってその人の感覚によって違うし、いかに価値を伝えていくかが大事なんだってことがわかったので。
これで高いっていう方はもう仕方がないなと思います。満足度を重ねながら、もうちょっと上げていいかなと思いながら少しずつ上げていったっていうのが、今は値上げがあんまり怖くないっていうところです。

「高い」と言われることが怖くなくなったのは、撮影件数を重ねて満足してもらえた経験が積み重なったからです。

「全員に受け入れられる価格」を目指すのをやめて、「自分の価値をわかってくれる人に選ばれる価格」に切り替えた。
その発想の転換が、値上げへの恐怖を薄めていきました。

キャパの見極め——「やりたくないものはやらない」という軸を持つ

鈴木:
キャパの壁はどうやって乗り越えましたか?

真岡そらさん:
いろいろやっていくうちに、自分ではこれをやりたくないなって思ったものはまずやらない、というふうに感じられてきました。
例えば、披露宴の撮影とか、私はやりたくないなって思ったので、それはどなたかをご紹介するなりするっていうふうに今は感じられています。
自分がどういう仕事をするとすごく幸せなのかっていうのもずっと問い続けることで成長できたかなっていうふうに思います。

「受けるか断るか」の判断は、技術の問題じゃなかった。

「自分がどんな仕事をすると幸せか」——それを問い続けることで、やがて軸ができていく。
真岡さんの場合、披露宴の撮影は「やらない」と決めた。
その積み重ねが、今の起業家・経営者専門というスタイルを作っています。



仕事が増えた転機——交流会でのプレゼンが変えた

2つの壁を乗り越えて、仕事はどう増えていったのか。

「ガーっと伸びた時期があった」という話ではないんです、と真岡さんは言います。

鈴木:
仕事が増えた転機はどんなことがありましたか?

真岡そらさん:
幸いなことに、すごくガーっと伸びたというよりも、安定的にスーっとなだらかな上を目指すみたいな感じで今来ているんですけど、そんな中でも転機といえばやっぱり交流会っていうところにどんどん自分を出していったっていうところですかね。
そこでプレゼンとかさせてもらえるんですよ。私は自分の思いっていうのがすごく強いので、そこに共感してくださる方が、リアルでお願いしたいってその場で言ってくださるような状況があって、そこからちょっと増えていったかなっていうところですね。

交流会に出て、プレゼンの機会をもらって、想いを話す。
技術のアピールではなく、「なぜこの仕事をしているか」を語る。

それだけで「その場でお願いしたい」と言ってもらえることがあった——というのが、真岡さんが実感した現実です。

SNSの役割は「迷っている人の背中を押すこと」

交流会でその場では決めず、「少し考えたい」という人もいます。
そういう方への対応が、SNSでした。

真岡そらさん:
まだ迷ってらっしゃる方はInstagramとFacebookのところで繋がらせていただいて、幸いなことに私たちって有形商品なので、すぐに目に見えて出るじゃないですか。
これなんだって出るので、背中を押しやすいんですよね。
だからあれこれ手を出さずに、FacebookとInstagramに私は注力してどんどん作品を出していったっていうところですかね。
そこを見て、じゃあこんなに素敵なの撮ってもらえるんだったらということで繋がった方もいますし、あとはクライアントさんに積極的にメンションしてもらって、写真を発信してもらうように促したのも大きかったです。

直接集客するためのSNSではなく、「信頼の裏付けを見せる場所」として使う。
クライアントにメンション投稿をお願いして、口コミが広がる流れを作る。

爆発的に伸びたわけじゃないけど、交流会・SNS・紹介——この3つを地道に続けた8年間が、今の受注基盤です。

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これから起業を考えている方へ

真岡さんの話から、特に印象に残ったことが3つあります。

まず、最初の仕事は「想いを言い続けた結果の紹介」から来たこと。
技術がなくても、実績がなくても、「なぜこの仕事をしているか」が明確であれば人は動く。
真岡さんの場合、それが証明されました。

次に、料金は最初から「安くしすぎない」こと。
真岡さんは泣きながら4万5,000円から始めました。
「安くすれば仕事が来る」は間違いで、安すぎる価格は価格で選ぶ人を集めてしまいます。
値上げへの恐怖は、経験を積むほど薄れていきます。

そして、「やらないことを決める」こと。
「何でも撮ります」では専門性は育ちません。
真岡さんが披露宴を断り、起業家・経営者専門に絞ったように——やらないことを決めてはじめて、得意な撮影に集中できる。

3つとも、「準備が整ってから」ではなく、動きながら決めていくものです。

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まとめ

40代での転身をきっかけに起業家専門カメラマンとなった真岡そらさんのキャリアをご紹介しました。

  • きっかけは技術でも才能でもなく、息子さんの病気という「命がけの転機」だった
  • 最初の仕事は広告でも集客ツールでもなく、想いを言い続けた結果の紹介から生まれた
  • 最初の壁は「料金設定」と「キャパの見極め」の2つ
  • 料金への恐怖は、撮影実績と満足度を積み重ねることで薄れていった
  • キャパの壁は、「やりたくないことはやらない」という軸を持つことで解消した
  • 仕事が増えた転機は「交流会でのプレゼン」。技術より想いへの共感が受注につながった

「自分がどういう仕事をするとすごく幸せなのかっていうのをずっと問い続けること。
それが成長につながったと思います。」

「もう少し上手くなってから」「もう少し準備が整ってから」——そのタイミングは永遠に来ません。

この記事が、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。




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この記事を書いた人

株式会社マイルストーンムービー:代表取締役 鈴木賢一朗
〇企業向け動画制作&写真撮影
〇短期大学(テクノアカデミー会津)の講師
〇カメラマン育成講座(アニバーサリーフォトグラファー養成講座)主催

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