起業家専門カメラマンが手がける撮影ジャンルとは?真岡そらさんの仕事内容と忘れられない撮影エピソード

「起業家専門のカメラマンって、実際にどんな撮影をするの?」

「ブランディングフォトとプロフィール写真は何が違う?撮影ジャンルで収入は変わる?」

こうした疑問を持っているあなたに向けて、この記事では起業家・経営者専門の写真家・真岡そらさんが実際に手がけている撮影ジャンルの全体像と、現場で起きたリアルなエピソードをお届けします。

この記事でわかること:

  • 真岡さんが手がける撮影ジャンルの構成比と、それぞれの特徴
  • メイン撮影「起業家フォトプロデュース」の内容と、他との違い
  • 一生忘れられない撮影エピソード——撮影中に涙がこぼれた理由
  • 「やらない撮影を決める」ことが専門性を高める理由
  • 自分の撮影ジャンルを見つけるための3つの問いかけ

真岡さんは現在、起業家・経営者ブランディングフォトを売上の約7割に据えながら、複数のジャンルをバランスよく手がけています。

その現場で起きていることは、「写真を撮る」という言葉ではとても表しきれないものでした。
「笑ってください」と一言も言わないのに、クライアントが涙を流す——それが真岡さんの撮影の現場です。

✅ この記事の結論(先にお伝えします)

  • 売上の約7割を占めるメイン撮影は「起業家フォトプロデュース」。単なる写真撮影ではなく、その人のストーリーや想いを可視化するサービスです。
  • 残り3割はバストアップ・婚活フォト・家族写真・メモリアルフォト・イベントなど。複数ジャンルが安定収益の土台になっています。
  • 「笑ってください」とは一度も言わない。その人の想いに寄り添うことで、自然な表情が生まれる——それが真岡さんの撮影スタイルです。
  • 「やらない撮影を決める」ことが、得意ジャンルへの集中と高品質な撮影を生みます。専門性は「絞ること」から始まります。



真岡そらさんのプロフィール

真岡そらさんは、起業家・経営者専門の写真家として活動するフリーカメラマンです。

「あなたのストーリーや想いを撮影する」をコンセプトに、主に起業家・経営者向けのブランディングフォトを提供。
起業歴は約8年。カメラ歴は50年以上。

名前 真岡 そら(まおか そら)
活動拠点 福島県(オンライン対応あり)
起業歴 約8年
主な撮影ジャンル 起業家・経営者ブランディングフォト、バストアップ撮影、婚活フォト、家族写真・メモリアルフォト、イベント・周年記念
メイン撮影単価 17万円〜(フルオプション時20〜25万円)
受賞歴 Instagram「あじさいまつり」優秀賞(2022年)/新印展 優秀文化賞(東京都美術館・2024年)



撮影ジャンルの全体像|7割がメイン、3割がサブという安定した構成

真岡さんの仕事は、1つのジャンルだけで成り立っているわけではありません。

メインの撮影を軸に置きながら、複数のジャンルをバランスよく組み合わせた構成になっています。

鈴木:
現在のメインの撮影ジャンルを教えてください。

真岡そらさん:
メインは起業家経営者の方の思いやストーリーを可視化するという、起業家フォトプロデュースプランというものがほとんどですね。それが7割ぐらいじゃないかなっていうところです。
あとはそこまでたくさんはいらないんだけれども、とりあえずスタートアップの方なんかはバストアップの写真が欲しいのでっていう場合は、そのバストアッププランで2割ぐらいですかね。
他は婚活フォト、あとはご家族の七五三とか成人式とかメモリアルフォト、イベントとか周年記念とか、多岐にわたってお仕事が来ている状況ですね。

撮影ジャンル 構成比 主な対象
起業家フォトプロデュース 約7割 起業家・経営者・個人事業主
バストアップ撮影 約2割 スタートアップ・起業準備中の方
婚活フォト 少量 婚活中の方
メモリアルフォト 少量 七五三・成人式・家族写真
イベント・周年記念 少量 企業イベント・開業記念など

ポイント:メインジャンルに集中しながらも、複数のサブジャンルを持つことで、外的要因に強い安定した収益構造が生まれています。
まずは1つのジャンルで実績を積み、徐々に幅を広げていくことが、真岡さんの8年間から見えてくる正攻法です。

📎 この撮影ジャンルの単価・件数・月収の実態はこちら →



メイン撮影「起業家フォトプロデュース」とは何か

真岡さんの仕事の核心は、「起業家フォトプロデュースプラン」にあります。

名前を聞いただけでは「プロフィール写真の撮影」と同じに聞こえるかもしれません。
しかし、その内容はまったく異なります。

一般的なプロフィール撮影が「綺麗に・明るく・スッキリ写す」ことを目的とするのに対し、真岡さんのプランは「その人が何者で、誰に何を届けたいのか」を写真で可視化することを目的としています。

撮影の流れ|ヒアリングから始まる「その人らしさ」の言語化

撮影当日より前に、真岡さんはクライアントのストーリーを深くヒアリングします。

  • どんな想いでこの事業をやっているか
  • どんなお客様に届けたい写真なのか
  • 何を「伝えたい」と思っているか

この時間をかけたヒアリングが、撮影当日の声かけや表情の引き出し方に直結しています。

撮影当日|「笑ってください」とは一度も言わない

真岡さんの撮影スタイルには、一つの明確な特徴があります。

撮影中、「笑ってください」と言ったことが一度もない、ということです。

真岡そらさん:
全面的にその人を愛するっていうことですね。もう周りからどんなに批判されている人でも、私はご依頼いただいたら、撮影の時間は愛しか届けないっていうふうに決めています。
この方が発展するためには、どんな表情で、どんなところで、どういう写真を撮ればいいのか、もうそれに尽きますね。全集中でその人を愛すること。それが私の大事にしていることです。

愛を届けることで、自然と表情が生まれてくる——このアプローチが、「撮られ慣れていない人でも自然な表情が出る」という評判につながっています。

ポイント:「笑ってください」とカメラマンが言うほど、被写体は「正しく笑おう」と意識してしまい、不自然な表情になります。
代わりに、その人が自然に在れる空気を作ることが、プロのカメラマンが持つべき「表情の引き出し方」です。
これは技術というより、相手への関心と愛情から生まれるものです。



一生忘れられない撮影エピソード|肩がガチガチだった経営者が、涙を流した瞬間

真岡さんに「最も印象に残っている撮影は?」と聞いたとき、少し間を置いてから教えてくれたエピソードがあります。

それは、ある男性経営者の撮影でのことでした。

「頑張らなきゃ」でガチガチになっていた経営者

撮影が始まっても、その方の肩はぎゅっと上がったまま、全身に力が入り続けていました。

真岡さんは、その緊張の奥にあるものを感じ取りました。

真岡そらさん:
肩がぎゅーんってなっちゃってて、力が入りまくっちゃってる経営者の方がいらっしゃったんですね。なんでそんなに肩に力入ってんのかなーと思ったら、ほんと頑張んなきゃいけない、頑張んなきゃいけないっていう方だったんですよ。
でも、そんなに頑張らなくていいんですって。あなたはあなたのままでいいんです。それをお客様に届ければいいだけなんですって。

「そのままでいいの?」——自分に問いかけ続けた時間

その言葉を聞いた経営者は、何度も真岡さんに聞き返しました。

「そのままでいいの?自分はこのままでいいの?」——まるで確認するように、繰り返し。

真岡そらさん:
そうなんです。あなたは少年のような、両親に愛された息子ちゃんのままでいいんですよって。
言ったら、どんどん肩の力が落ちて、なんかね、笑えない人だったんですよ。でも私の撮影の時には笑ってくださいとは一言も言わないんですけど、そのまんまでいいっていうことをもう何回も言い聞かせたら、そのうち涙がポロポロ出てきて、「このままで僕は仕事をしていきます」って言ってくれたんです。

肩肘張らなくていい、ということがわかった瞬間——その男性の表情は、初めて自然にほぐれました。

「みんな、何者かにならなきゃと思っている」

このエピソードは、真岡さんにとって特別な一例ではありません。

「撮影後に泣いてしまうクライアントは多い」と彼女は言います。

真岡そらさん:
みんな頑張ってるんですよね。すごくね、何者かにならなきゃと思っているので、そういうことは必要ないっていうことは言ってますね。

写真を届けるだけでなく、「そのままでいい」という感覚を届ける——それが真岡さんの起業家フォトプロデュースが選ばれ続ける理由です。

ポイント:印象に残る撮影とは、技術的に難しかった撮影ではなく、「クライアントに何かが起きた撮影」であることが多いです。
撮影とは、写真を作ることだけでなく、クライアントが自分自身と向き合う時間を作ることでもある——真岡さんのエピソードはそのことを教えてくれます。



サブジャンルの詳細|バストアップ・婚活・メモリアル・イベントの特徴

売上の約3割を占めるサブジャンルも、それぞれに特徴と意味があります。

バストアップ撮影|スタートアップ向けのシンプルなプロフィール写真

起業したばかりの方や、まずシンプルなプロフィール写真だけ必要という方に向けたプランです。

フルプロデュースほどのボリュームは必要ないけれど、清潔感があり、信頼感を与える写真が欲しい方の需要に応えています。

起業家コミュニティや交流会に参加している真岡さんだからこそ、「起業準備中〜スタートアップ」という層と自然に接点が生まれているジャンルです。

婚活フォト|第一印象を決める、責任ある撮影

婚活サービスへの登録写真や、マッチングアプリのプロフィール写真として使われる撮影です。

人生の大きな節目に関わる撮影であるため、「その人の魅力が自然に伝わる写真」を届けることへの責任感が特に求められます。

真岡さんが大切にする「その人のままでいい」という価値観は、婚活フォトの現場でも同様に発揮されています。

メモリアルフォト|七五三・成人式・家族写真

七五三・成人式・家族写真などのメモリアル撮影は、「一生の宝物」になる写真を残す仕事です。

子どもの成長や、家族が一堂に会する特別な瞬間を記録するため、技術はもちろん、場の空気を作る力が問われます。

人物撮影に特化してきた真岡さんにとって、被写体がどんな年齢・状況であっても「その人らしさを引き出す」というアプローチは変わりません。

イベント・周年記念|経験を重ねることで対応できるようになったジャンル

企業イベントや開業・周年記念の撮影は、ストロボや照明の技術も求められる場面があります。

起業当初は「自信がなくてあまりやっていなかった」という真岡さんも、経験を重ねることで今では対応できるようになりました。

真岡そらさん:
例えば周年記念とかもストロボの技術とかも必要になってくるじゃないですか。だから怖くてあんまりやってなかったんですよね。だけど今経験を重ねていろいろできるようになってきて、他のものが3割になった感じです。

ポイント:「今は自信がないからやらない」というジャンルも、経験を積んだ先に「対応できる幅」として広がっていきます。
最初から全部やろうとせず、得意なジャンルで実績を積んでから横展開する——真岡さんの変遷はそのモデルケースになっています。



「やらない撮影を決める」|専門性は「絞ること」から始まる

真岡さんには、「受けない仕事の基準」があります。

代表的なのが披露宴(ウェディング)の撮影です。

鈴木:
やらない撮影ジャンルはどう決めていますか?

真岡そらさん:
披露宴の撮影とか、私はやりたくないなって思ったんですよね。なので、それはどなたかをご紹介するなり、いいですね、するっていうふうに今は感じられています。
自分がどういう仕事をするとすごく幸せなのかっていうのもずっと問い続けることで成長できたかなっていうふうに思います。

さらに、ジャンルだけでなく「お客様の選び方」にも基準があります。

真岡そらさん:
金額で比較された時、いくらでやってますか、金額の安い方に決めたいと思いますみたいなことを平気で言ってくる人には、「じゃあ結構です」ってお断りしています。
金額で選ばれてもなんか嬉しくないもん。結果的にどちらも幸せじゃないから。

「やらないことを決める」のは、仕事を断るためではありません。
やりたい仕事に全力を注ぐためです。

断ることができるようになってはじめて、得意な撮影に集中し、クオリティを高め、お客様の満足度を積み上げることができます。

ポイント:起業初期は「来た仕事は全部受けたい」という気持ちになりやすいものです。
しかし、やらない仕事を明確にすることで、自分の専門性が際立ち、「この分野ならあの人に頼もう」という指名が増えていきます。
専門家として選ばれるためには、「何でもやります」ではなく、「これが私の仕事です」と言える絞り込みが必要です。

💡 今すぐできるアクション
「絶対に引き受けたい撮影」「できるけどやりたくない撮影」「やらないと決める撮影」の3つに分けて書き出してみましょう。
この作業が、自分の専門性を言語化する最初の一歩になります。



「撮影ジャンル」の見つけ方|自分に合ったジャンルを見つける3つの問いかけ

真岡さんのインタビューをもとに、これからカメラマンとして活動する方が自分の撮影ジャンルを見つけるための3つの問いかけを整理します。

問いかけ①|「撮っていて、一番幸せを感じる被写体は何か?」

真岡さんは、「自分がどういう仕事をするとすごく幸せなのかをずっと問い続けることで成長できた」と語っています。

幸せを感じながら撮れる被写体は、自然と技術も磨かれ、クライアントへの熱量も高まります。

  • 人の表情を見ることが好き → ポートレート・ブランディング撮影
  • 子どもが好き → 七五三・家族写真・ニューボーンフォト
  • 空間や雰囲気を切り取るのが好き → 建築・内観・イベント撮影
  • 食を通じて人を喜ばせたい → フード撮影・飲食店向け撮影

💡 今すぐできるアクション
これまで撮ってきた写真を振り返り、「これを撮っているときが楽しかった」という写真を10枚選んでみましょう。
その共通点が、あなたの得意ジャンルのヒントになります。

問いかけ②|「自分のどんな経験・価値観が、撮影に活かせるか?」

真岡さんの場合、「人の想いに寄り添いたい」という価値観が、起業家ブランディングフォトという形に結びつきました。

あなた自身の経験や価値観も、必ずどこかのジャンルと結びつきます。

  • 営業・接客の経験がある → 経営者・起業家のブランディング撮影
  • 医療・福祉の経験がある → 病院・介護施設・ニューボーン撮影
  • 子育て経験がある → 家族写真・マタニティ撮影
  • スポーツをやっていた → スポーツ撮影・運動会フォト

💡 今すぐできるアクション
「自分のこれまでの職歴・趣味・経験」を書き出し、「カメラ × ○○」という掛け算で何が作れるか考えてみましょう。
この掛け算が、他のカメラマンとの差別化ポイントになります。

問いかけ③|「このジャンルで、誰かの人生に関わりたいか?」

真岡さんの撮影が選ばれ続ける理由の根っこには、「写真を通じて誰かの人生に関わりたい」という強い動機があります。

撮影ジャンルは、技術的な得意・不得意だけで選ぶものではありません。
「このジャンルのクライアントの役に立ちたい」という気持ちがあるかどうかが、長期的に選ばれ続けるかどうかを左右します。

💡 今すぐできるアクション
「この撮影を通じて、クライアントにどんな変化を届けたいか」を1文で書いてみましょう。
この1文が、プロフィールや自己紹介の核心になります。

📎 真岡さんが撮影で最も大切にしていることと、失敗談・初心者へのアドバイスはこちら →

📎 この撮影ジャンルで仕事を取るための集客方法はこちら →



まとめ|専門ジャンルを持つカメラマンが、長期的に選ばれ続ける

今回は、起業家専門カメラマン・真岡そらさんが手がける撮影ジャンルの全体像と、印象的な撮影エピソードをご紹介しました。

この記事の重要ポイントを振り返ります。

  • 売上の約7割を占めるメイン撮影は「起業家フォトプロデュース」。単なる写真撮影を超えた、ストーリーの可視化サービスです
  • 「笑ってください」と一度も言わない。全力でその人を愛することで、自然な表情が生まれる
  • 肩がガチガチだった経営者が涙を流した撮影——写真は「その人が自分自身と向き合う時間」になることがある
  • サブジャンル(婚活・家族・イベント)が3割を占め、安定した収益の土台になっている
  • やらない撮影を決めることが、得意ジャンルへの集中と専門性の確立につながる
  • 撮影ジャンルは「幸せを感じる被写体」「活かせる経験」「関わりたい人生」の3つの視点で選ぶ

真岡さんの言葉を借りるなら——

「自分がどういう仕事をするとすごく幸せなのかっていうのをずっと問い続けること。
それをやってきたことで、今の撮影スタイルができたと思います。」

「どのジャンルを撮ればいいかわからない」という方は、まず「自分が撮っていて一番幸せを感じる瞬間」を思い出すところから始めてみてください。
その感覚が、あなたの専門性の原点になります。




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この記事を書いた人

株式会社マイルストーンムービー:代表取締役 鈴木賢一朗
〇企業向け動画制作&写真撮影
〇短期大学(テクノアカデミー会津)の講師
〇カメラマン育成講座(アニバーサリーフォトグラファー養成講座)主催

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