SIGMA Art 85mm F1.4 DG HSM を使ってみた|ポートレート撮影会の実写作例レビュー

2019年5月28日、SIGMAが主催するポートレート撮影会in会津若松に参加してきました! 今回使用したのはSIGMA Art 85mm F1.4 DG HSM。 単焦点レンズの王道とも呼ばれるこの一本が、実際の撮影現場でどんな描写を見せてくれるのか、作例とともにレポートします。

SIGMAは福島県に自社工場を持つレンズメーカー。 地元・福島在住の筆者にとっても特別な存在で、いつかSIGMAレンズで撮った福島の観光スポット紹介サイトを立ち上げるのが夢です。 今回の撮影会はその夢への大きな一歩になりました!

目次

SIGMA Art 85mm F1.4 DG HSMとはどんなレンズ?

まず、今回メインで使用したSIGMA Art 85mm F1.4 DG HSMのスペックをざっくり紹介します。

焦点距離 85mm
最大絞り F1.4
対応マウント キヤノン・ニコン・ソニー他
フィルター径 86mm
重量 約1,150g
実売価格 10万円前後

85mmという焦点距離は、人間の目に近い自然な遠近感でポートレートを撮れると言われており、プロカメラマンにも愛用者が多い「ポートレートの王道」。 F1.4の大口径により、背景を大きくぼかしながら被写体をシャープに切り取ることができます。

SIGMA主催ポートレート撮影会in会津若松 体験レポート

集合〜会場「萬花楼」へ

集合場所は会津若松駅。SIGMAののぼり旗が目印で、担当スタッフの方にマイクロバスへ案内していただきました。 出発前にタオルとお水のプレゼントも。さりげない気遣いが嬉しかったです。

会津若松駅集合の様子

撮影会場は会津の老舗割烹料亭「萬花楼」。趣ある日本庭園がポートレート撮影の舞台になりました。 一般客が入れないプライベートな空間で、撮影に集中できる最高の環境です。

撮影会場・萬花楼の外観

Art 85mm F1.4で撮る午前の部:自然な笑顔を切り取る

午前の部では2名のモデルさんを被写体に、85mmの描写力を試しました。F1.4開放で撮影すると、前ボケ・後ボケが非常になめらかで、まるで絵画のような仕上がりに。 重量感のあるレンズですが、それだけの描写が返ってきます。

作例①:倉咲奈央さん/ボケを活かした自然な表情
▲作例① 倉咲奈央さん|F1.4開放・背景の玉ボケが印象的

85mmの画角は「寄りすぎず、離れすぎず」という絶妙な距離感でモデルさんとコミュニケーションを取りながら撮影できます。 広角レンズにありがちな顔のゆがみが出にくいのもポートレート向きのポイント。

作例②:あおいさん/85mmの自然な圧縮感
▲作例② あおいさん|85mmならではの自然な圧縮感・歪みのない描写

昼食は割烹料亭でリフレッシュ

お昼は萬花楼さんの会席料理。特にサクサクの天ぷらが絶品でした! 昼休憩中に午前の写真を見直して、午後の撮影プランを立てる時間にもなりました。

萬花楼での昼食

Art 85mm F1.4で撮る午後の部:会津東山の芸妓さんと日本庭園

午後のモデルはなんと会津東山温泉の芸妓さん!着物×日本庭園という組み合わせは、85mmの圧縮効果と相性抜群。背景の緑をふんわりとぼかしながら、芸妓さんの凛とした表情をシャープに描写できました。

作例③:会津東山芸妓さん/日本庭園でのポートレート
▲作例③ 会津東山芸妓・まいさん|日本庭園×着物×85mmの組み合わせ

F1.4の浅い被写界深度でまつ毛・目元にだけピントが合うような繊細な表現も可能。シャープネスと柔らかいボケが共存する、Artラインならではの描写です。

作例④:目元クローズアップ/F1.4の浅い被写界深度
▲作例④ まいさん(縦位置)|F1.4の浅い被写界深度で目元に集中させる表現

作例で見るArt 85mm F1.4の3つの強み

今回の撮影を通じて感じたSIGMA Art 85mm F1.4 DG HSMの強みを整理しました。

① 開放F1.4の圧倒的なボケ感

背景の玉ボケが大きく、なめらか。前ボケを使った幻想的な表現も得意です。 作例①・③がその典型で、庭園の木々が美しい光の粒に変わっています。

② 芯のある解像感・シャープネス

ボケが柔らかい一方で、ピントが合った部分の解像感は非常に高い。まつ毛1本1本、着物の模様まで繊細に描写します。「ボケとシャープネスの共存」がArtラインの最大の魅力です。

③ 歪みのない自然な顔の再現

85mmという焦点距離は顔のパースが出にくく、モデルさんの顔立ちをそのままに近い形で写し取れます。広角レンズで起きがちな「鼻が大きく写る」問題とは無縁。

山岸先生直伝!ポートレート撮影の3つの鉄則

撮影会では講師の山岸伸先生から直接アドバイスをいただきました。特に印象に残った3つをまとめます。

  1. ポートレートは「引き算」で考える 余計な背景・小物を入れない。被写体だけに視線が集まる構図を意識する。Art 85mmの浅い被写界深度はこの「引き算」を自動的に助けてくれます。
  2. 顔以外にピントを合わせて表情を柔らかく見せるのもあり あえて手元や衣装にピントを当て、表情をわずかにぼかすテクニック。ただしソフトフォーカスレンズは意図せず外れやすいので注意。
  3. 撮影角度で表情の印象が変わる カメラ位置が少し変わるだけで目の大きさ・顔の輪郭・影の落ち方が変わります。一脚使用時も高さに意識を向けることが大切。

山岸先生は筆者が提出した1枚目の写真を見ただけで「3枚を通じて自然な笑顔を撮ろうとしている」という意図を見抜いてくださいました。写真は撮り手の「見ているもの」が出る、と実感した瞬間でした。

SIGMA Art 85mm F1.4 DG HSM:こんな人におすすめ

  • ポートレート撮影をこれから本格的に始めたい方
  • 背景ボケをもっと綺麗に出したい方
  • 純正レンズからサードパーティへの乗り換えを検討している方
  • コスパ重視でArtライン品質を試したい方

まとめ:Art 85mm F1.4は「撮影を変えてくれる一本」

SIGMA主催の撮影会を通じて、Art 85mm F1.4 DG HSMの実力を存分に体感できました。圧倒的なボケ感・高い解像感・自然な歪みのない描写、この三拍子が揃った一本は、ポートレートを本気でやりたい人には間違いなくおすすめできます。

今回教わった「引き算」「ピントの遊び」「撮影角度」の3つのポイントを意識しながら、これからもSIGMAレンズで福島の素晴らしい景色や人を撮り続けていきたいと思います!

撮影会の作品はSNSで #SIGMAイベント で検索すると他の参加者の写真も見られます。ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

株式会社マイルストーンムービー:代表取締役 鈴木賢一朗
〇企業向け動画制作&写真撮影
〇短期大学(テクノアカデミー会津)の講師
〇カメラマン育成講座(アニバーサリーフォトグラファー養成講座)主催

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