「プロカメラマンって、実際どんな機材を使っているの?」
「カメラを選ぶとき、何を基準にすればいいかわからない」
こうした疑問を持っているあなたに向けて、この記事では奈良のカメラマン・南えりかさんが現在使っているカメラ・レンズ・パソコンの全容を、選んだ理由と使い心地をインタビューをもとにリアルに公開します。
この記事でわかること
- 南さんが使っているカメラ・レンズ・パソコンの機材一覧
- ソニー・ニコンではなくキャノンを選んだ、南さんらしい理由
- Canon EOS R6 Mark2を人物撮影に使い続ける3つの理由
- 100mmマクロレンズを「一番のお気に入り」と言う理由
- MacBook Airを選んだ背景と、カメラマンにMacが多い理由
「どんな機材を使えばいいか」は、カメラマンを目指す人が最も気になる問いの一つです。
でも南さんの機材選びを見ると、スペックより「自分との相性」を大切にしていることがよくわかります。シャッター音、グリップ感、色の出方——そんな感覚的な部分にも正直に向き合った機材選びが、南さんの仕事を支えています。
✅ この記事の結論(先にお伝えします)
- カメラはCanon EOS R6 Mark2+R6の2台体制。高速連写と軽さのバランスが決め手。
- キャノンを選ぶ理由は「シャッター音・グリップ感・温かみのある発色」の3つ。
- お気に入りレンズは100mmマクロ。人物も風景もこれ1本でこなす。
- パソコンはMacBook Air(メモリ増量モデル)。iPhoneとの連携と将来の動画も意識。
- 機材選びの基準は「スペックより自分との相性」。感覚を大切にしている。
南さんのように、趣味から仕事に変えたい方へ
南えりかさんの使用機材一覧
まず、南さんが現在使っている機材を一覧で整理します。
| 種別 | 機材名 | 主な用途 |
| カメラ①(メイン) | Canon EOS R6 Mark2 | プロフィール・イベント・家族撮影全般 |
| カメラ②(サブ) | Canon EOS R6 | 予備機・2台体制での同時稼働 |
| お気に入りレンズ | Canon 100mm F2.8L マクロ IS USM | 人物・風景・各種撮影全般 |
| パソコン | MacBook Air(メモリ増量モデル) | 写真レタッチ・現像・データ管理 |
ハイエンド機ではなく、「自分が使いやすい機材を自分の目的に合わせて選ぶ」という姿勢が、南さんの機材構成からよく見えてきます。以下でそれぞれを詳しく見ていきましょう。
カメラ:Canon EOS R6 Mark2|「キャノン一択だった」と言い切る3つの理由
南さんが使っているカメラは、Canon EOS R6 Mark2(メイン)とEOS R6(サブ)の2台体制です。
カメラ選びといえばキャノン・ソニー・ニコンの3大メーカーが定番ですが、南さんはなぜキャノンを選んでいるのでしょうか。
「そんなに深い理由はないんですけど、キャノンのシャッター音が結構好きなのと、グリップ感がやっぱり私の手に一番合っているなというので選んでいます。あとキャノンが出す赤色がすごく好きで、人をあったかく撮れるというか、優しい雰囲気の写真が好きだったので。だからもうキャノン一択でしたね」
南えりか
「深い理由はない」と言いながらも、南さんが挙げた理由は3つ。それぞれ見ていきましょう。
理由①:シャッター音が好き
撮影の現場では、シャッター音はお客様にとっても「撮ってもらっている」という感覚に直結します。心地よいシャッター音は、場の雰囲気を柔らかくする効果もあります。
南さんはキャノンのシャッター音に心地よさを感じており、それが「撮影が好き」という気持ちを支えています。
理由②:グリップ感が手に合っている
カメラを長時間持ち続ける撮影現場では、グリップの握りやすさが疲労度に直結します。
南さんはソニーのカメラを試したこともありましたが、「手に馴染まない」と感じたといいます。
「ソニーは先生に貸していただいた時、もう手に馴染まないなと思いました。でも映りはすごくよかったから、ソニーもすごく魅力だなとは思っています」
南えりか
ソニーの写りの良さは認めつつ、グリップ感という「使い心地」でキャノンを選んでいる。この正直な判断基準が、南さんらしいところです。
理由③:キャノンが出す「赤」の温かみが好き
これが南さんならではの理由です。
キャノンは赤みのある温かい発色が特徴とされており、人物を「柔らかく」「温かく」写すのが得意と言われています。南さんが大切にしている「その人らしさを引き出す写真」「安心感のある撮影」というコンセプトと、キャノンの発色は完全に一致しています。
✅ ポイント:カメラを選ぶとき、スペックの比較だけで決める必要はありません。「自分が撮りたい写真の雰囲気に合っているか」「長時間使っていて疲れないか」「撮影が楽しくなるか」という感覚的な基準も、長く使い続けられるカメラ選びには大切な視点です。
なぜ「R6シリーズ」を選ぶのか|高速連写と軽さのベストバランス
キャノンの中でも、なぜR6シリーズを選んでいるのか。南さんの答えは明確でした。
「R6のシリーズって高速連写がすごくよくて、人物撮影って動くことがすごく多いので、高速連写が使えるのがすごく助かっています。その瞬間を逃さないというか」
南えりか
人物撮影に高速連写が欠かせない理由
プロフィール撮影でも、イベント撮影でも、人は動きます。笑顔の絶頂の瞬間、自然に視線が合った瞬間、ポーズが決まった瞬間——こうした「一瞬」を確実に捉えるために、高速連写は不可欠です。
Canon EOS R6 Mark2は最大40コマ/秒(電子シャッター)の高速連写に対応しており、動きのある人物撮影でも取りこぼしが少ないのが強みです。
重さと性能のバランスが「ちょうどいい」
キャノンのミラーレス機はグレードが上がるほど重くなる傾向があります。R3やR5はより高性能ですが、その分ボディが重くなります。
女性カメラマンとして一日中カメラを持ち続ける南さんにとって、「重さと性能のバランス」はシビアな問題です。
「(キャノンは)グレードが上がるとどんどん重くなっていく傾向がありますからね」
鈴木賢一朗(カメラマン育成講座 主宰)
高速連写・優れた瞳AF・十分な解像度を持ちながら、比較的コンパクトで扱いやすいR6 Mark2は、「女性カメラマンが人物撮影をメインにする」という用途において、現時点でのベストチョイスといえます。
2台体制にした理由——あの失敗がきっかけ
現在のR6 Mark2+R6という2台体制は、最初から計画していたわけではありませんでした。
大阪万博の着物ショーで1台のカメラを酷使した後、次の撮影本番の半日前にカメラが動かなくなった——あの失敗(詳細はマインド編)がきっかけで、2台体制の重要性を痛感し、機材を整えていきました。
✅ ポイント:プロとして仕事を受け始めたら、カメラの2台体制は「あれば便利」ではなく「なければ困る」レベルの必需品です。1台が故障しても撮影を続けられる状態を作ることが、お客様への責任を果たすことにつながります。予備機の確保は、早い段階から意識しておきましょう。
南さんのように、趣味から仕事に変えたい方へ
レンズ:100mmマクロ|「一番のお気に入り」と言い切る理由
南さんが最も気に入っているレンズは、Canon EF 100mm F2.8L マクロ IS USM(もしくはRF版相当)です。
「100mmのマクロが一番のお気に入りで、それでいろんなものを撮影しています。本当に」
南えりか
「マクロレンズ」なのに、なぜ人物撮影に使うのか
マクロレンズといえば「小さな被写体を大きく写す」というイメージが強いですが、100mmという焦点距離は中望遠域にあたり、ポートレート撮影に非常に適した画角でもあります。
被写体との適度な撮影距離が確保できるため、圧迫感なく自然な表情を引き出せます。また、F2.8という明るさと100mmという焦点距離が組み合わさることで、背景の美しいボケと精細なシャープネスを同時に実現できます。
「人物もマクロで撮ることが多くて、綺麗に写りすぎるからちょっと嫌だという方もいるんですけど」
南えりか
「綺麗に写りすぎる」——これはマクロレンズの高い解像度がゆえの特徴です。肌のテクスチャーまでリアルに写るため、好みが分かれる部分でもありますが、それだけ精細な描写力があるということです。
100mmマクロが「1本あれば何でも撮れる」理由
南さんは「それでいろんなものを撮影している」と話しています。人物だけでなく、風景・物撮り・花など、幅広い被写体に対応できる100mmマクロの汎用性の高さが気に入っているポイントです。
📋 100mmマクロが人物撮影に向いている理由まとめ
① 適度な撮影距離:圧迫感なく自然な表情を引き出せる
② 美しいボケ感:F2.8×100mmの組み合わせで背景がなめらかにボケる
③ 高い解像度:精細なシャープネスで、表情の細部まで丁寧に写せる
④ IS(手ブレ補正)搭載:手持ち撮影でも安定した描写が可能
⑤ 汎用性の高さ:人物だけでなく風景・物撮りにも対応
✅ ポイント:「プロフィール撮影に適したレンズ」として定番とされるのは85mm・105mm前後の中望遠レンズです。南さんが選んだ100mmマクロはその範囲に収まりつつ、マクロという高解像度の描写力もプラスされた一本です。「まずこれ1本」から始めたい方にも検討の価値がある選択肢です。
パソコン:MacBook Air|「詳しくない人ほどMacがいい」理由
写真の現像・レタッチ・データ管理に使っているパソコンは、MacBook Air(メモリ増量モデル)です。
「MacBook Airを使っています。iPhoneをずっと使っていたし、そこと連動しやすいなというのもあって。あと、もし動画を始めた時も入りやすいかなと思って」
南えりか
南さんがMacを選んだ2つの理由
南さんのMac選択の理由は、シンプルに2つです。
①iPhoneとの連携がスムーズ
AirDropでの写真転送、iCloudによるデータ同期など、Apple製品同士の連携は直感的に使えます。「iPhoneをずっと使っていた」南さんにとって、Macへの乗り換えは自然な流れでした。
②将来の動画制作も視野に入れた選択
動画編集ソフト「Final Cut Pro」はMac専用アプリであり、動画制作においてMacは強力な選択肢です。「もし動画を始めた時も入りやすい」という南さんの言葉には、カメラマンとしての将来の展開も意識した判断が見えます。
「パソコンに詳しくない人ほどMacがいい」
「パソコンはそんなに詳しくないんです」と正直に話す南さん。その言葉を受けて、鈴木先生はこう答えています。
「そういう詳しくない人ほどMacを選ぶのも一つの手かもしれないですし、カメラマンでインタビューしていると、やっぱりMacを使っている方の割合が多い印象があります」
鈴木賢一朗(カメラマン育成講座 主宰)
実際、カメラマンにMacユーザーが多い背景には、次のような理由があります。
📋 カメラマンにMacが多い理由
① Retinaディスプレイの色再現性が高い:写真の色調・明暗の確認がしやすい
② Adobe Lightroomとの相性が良い:現像・レタッチの定番ソフトが快適に動作する
③ Apple Siliconによる処理速度:M1/M2/M3チップは写真の現像・書き出しが高速
④ iPhoneとのシームレスな連携:AirDrop・iCloud・ユニバーサルクリップボードが便利
⑤ 動画制作への対応力:Final Cut Proなどプロ向けソフトが充実
✅ ポイント:写真レタッチのメインソフトであるAdobe Lightroomは、WindowsでもMacでも使えます。ただし、ディスプレイの色再現性・処理速度・iPhoneとの連携を重視するなら、MacBook Airはカメラマンにとって費用対効果の高い選択肢です。「PC詳しくないけどMacにしてよかった」という声はカメラマンの間でもよく聞きます。
南さんの機材選びから学ぶ「自分に合った機材を見つける」3つの視点
南さんの機材選びを通じて見えてきた、機材選びの判断基準を3つにまとめます。
視点①:「使っていて楽しいか」を大切にする
南さんがキャノンを選んだ理由の一つは「シャッター音が好き」という感覚的なものでした。
カメラは毎日使う道具です。「好きだな」と思える感覚は、撮影への意欲に直結します。スペック比較だけでなく、実機を触って「これだ」と感じるかどうかも重要な判断基準です。
💡 今すぐできるアクション
家電量販店のカメラコーナーで、気になるカメラを実際に握ってみる。
シャッターを切って「音・感触・重さ」を体で確かめる。
視点②:「自分が撮りたい写真の雰囲気」から選ぶ
南さんは「キャノンの温かみのある発色が好き」という理由でキャノンを選んでいます。
カメラメーカーによって写真の色の出方(色傾向)には違いがあります。キャノンは温かみのある赤系、ソニーはクール&シャープな傾向があると言われています。自分が目指す写真の雰囲気に合っているかを、作例を見比べて確認することが大切です。
💡 今すぐできるアクション
InstagramやFlickrで「Canon R6 Mark2 portrait」「Sony A7IV portrait」などで検索し、各メーカーの写真の色の違いを見比べてみる。
視点③:「長時間使い続けられるか」を考える
南さんがR6シリーズを選ぶ理由の一つが「軽さ」でした。一日中カメラを持ち続ける撮影現場では、重さが疲労に直結します。
高性能なカメラほど重くなる傾向があります。「自分の体力・撮影スタイル・稼働時間」に合った重さかどうかは、特に女性カメラマンにとって無視できない選択基準です。
💡 今すぐできるアクション
気になるカメラの重量(ボディのみ)を調べて、レンズの重さと合算してみる。
「これを1日持ち続けられるか?」を具体的にイメージする。
📣 機材選びに迷っている方へ
「どの機材を買えばいいかわからない」という悩みは、カメラマンを目指す多くの方が感じることです。でも実際には、「どの機材で撮るか」より「何を撮るか・どう関わるか」の方が収益に大きく影響します。
南さんのように、まず自分に合った1台を選び、撮影の実践を重ねながら機材を整えていくのが現実的な道です。機材選びも含めた体系的な学びを求めている方は、ぜひカメラマン育成講座についても一度ご確認ください。
南さんのように、趣味から仕事に変えたい方へ
まとめ|機材は「スペック」より「自分との相性」で選ぶ
今回は、南えりかさんが使用するカメラ・レンズ・パソコンの全容をご紹介しました。
✅ この記事のまとめ
- カメラはCanon EOS R6 Mark2(メイン)+EOS R6(サブ)の2台体制
- キャノンを選んだ理由は「シャッター音・グリップ感・温かみのある発色」の3つ
- R6シリーズの決め手は「高速連写で瞬間を逃さない」こと、そして「軽さと性能のバランス」
- 2台体制は、大阪万博後の失敗をきっかけに整えた「プロとしての備え」
- お気に入りレンズは100mmマクロ。人物も風景もこれ1本でこなせる汎用性の高さが魅力
- パソコンはMacBook Air(メモリ増量)。iPhoneとの連携と将来の動画制作も意識した選択
- 機材選びの基準は「スペックより自分との相性・撮りたい写真の雰囲気・長時間使い続けられるか」
南さんの機材選びから伝わってくるのは、「道具は自分の撮影スタイルと価値観に合っているかどうかが全て」というメッセージです。
高い機材を揃えることよりも、今ある機材を使い倒しながら実践を重ねる方が、カメラマンとしての成長は早い。南さんのキャリアは、そのことを証明しています。
📎 機材が壊れた失敗談と、そこから学んだことはマインド編で →
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